スマデラDE童話　特別編　おむすびころりんetc...　作：シュン



ある所にかしこくない兄マリオと悪賢い弟ルイージが住んでいました。今日は近所のピーチとペットのヨッシーを連れて山登りに行きました。
ピーチ「わー、素敵だわー！」
マリオ「そうでしょう。」
ルイージ「山は自然の香りがしますからねえ。」
ヨッシー「ボクはピーチさんをのせてましたからお腹ペコペコですよ。」
ヨッシーがこの中で１番疲れているようです。
マリオ「しょうがないな、昼にはまだ早いが弁当にしよう。」
ルイージ「姫、お弁当お願いします。」
ピーチ「はーい！」
ピーチはお弁当の包みを開けました。
ピーチ「サケおにぎりとタラコおにぎりと梅おにぎりとごまおにぎりを作ってきたのよ。ヨッシーは大食いだから多めに作っといたわ。」
ヨッシー「わーい、いただきまーす！」
ヨッシーがおにぎりを食べようとしたとき、
ぐらぐら ぐらぐら
震度３ぐらいの地震が起こりました。そしておにぎりが全て転がってしまいました。
ヨッシー「あー、ボクのおにぎりー！」
マリオ「俺達の、だろ！」
おにぎりは全部穴の中に入ってしまいました。すると、
『♪おにぎり ころりん すっとんとん！』
穴の中からおにぎりの数だけこんな歌が聞こえてきました。
ピーチ「まあかわいい歌。中どうなってるのかしら。」
ピーチは穴の中に入りました。すると今度は、
『♪ピーチ姫 ころりん すっとんとん！』
こんな歌が聞こえました。
ヨッシー「おにぎり〜！」
続いてヨッシーも穴に入りました。
『♪ヨッシー ころりん すっとんとん！』
穴からこんな歌が聞こえてきたのは言うまでもありません。
マリオ「姫〜！ご無事でいるかな…。」
ルイージ「ヨッシーはどうでもいいのか…。それよりこの穴どれくらい深いんだろう。」
ルイージはこわごわ穴の中を覗き込みました。するとマリオが待ってましたとばかりに、
マリオ「なら自分で落ちてたしかめてこいよ。」
ルイージを突き飛ばしました。
ルイージ「うわ〜！マリオのバカやろ〜！」
ルイージは穴の中に落ちていきました。するとやっぱり、
『♪ルイージ ころりん すっとんとん！』
マリオ「ハハ、姫の言うようおもしろいなあこれ。だけどやっかいごとに巻き込まれるのはごめんだから俺はも〜どろ！」
マリオは穴に背を向けました。しかし、すぐに穴の方を振り返り、
マリオ（待てよ、もしも穴の中がいいところであの３人がそこで楽しくすごして戻ってきたとき俺に自慢させられることになったら俺だけみじめな思いをする。そんなのごめんだぞ。）
そう思ったマリオは、
マリオ「いやあ、やっぱ姫が心配だしそれに１人で山にいてもつまんないからなあ、しょうがない、行ってやるか。」
と独り言を言うと穴に入りました。
　穴はかなり深く、底が全く見えません。
マリオ「深い穴だなぁ。ん？」
マリオはよく見ると穴の周りが食器棚になっているのに気がつきました。そして食器棚に入っていた物のうち、『キノコマーマレード』と書かれた瓶を取りました。
マリオ「あれ、からっぽだ。チェッ、せっかくキノコマーマレードが食べられると思ったのに。」
マリオは落ちながら瓶を食器棚になおしました。そして、
ズシーン
『♪マリオ ころりん すっとんとん！』
歌とともにやっと底につきました。
ピーチ「ヤッホー、マリオー！」
ヨッシー「みなさん落ちてきましたね。」
ルイージ「兄さん、さっきのことは忘れてないからな。」
他の３人もいました。
マリオ「あっ、みんな。俺を待っててくれたんだな。ありがとう。」
マリオはうれしそうな顔をしました。が、
ピーチ「そうじゃないわよ。おもしろい歌の主が見当たらないから立ち往生してるのよ。」
ヨッシー「おにぎりが見つからないんですよ〜！」
ルイージ「マリオが来るのを待ってたんだよ。さっきのお返しをしたくてな。」
マリオ「みんな血も涙もないやつだな…。」
マリオは３人に失望しました。
ヨッシー「それにしても広いところですね〜。マリオさん、ちょっと見てください。まるで地上にいるみたいですよ。」
確かに穴の中なのに明るく、とても広いのです。
マリオ「ホントだな。ビバ地底界ってか？」
マリオがそうやってよそ見をしたすきに、
ピーチ「キャー！！」
後ろからピーチの悲鳴が聞こえてきたのです。
マリオ「！？」
マリオがぱっと振り返るとピーチが誰かに捕まっていたのです。いや、ピーチ本人を見たわけではありませんが一瞬見えた服はさっきまでピーチが着ていたものに間違いありません。
マリオ「姫〜！」
クッパ「ワハハハハ、我輩はクッパ。こいつはいただいた。返してほしければ我輩のところまでくるんだな。ワハハハハ！」
クッパは飛空船に乗って行ってしまいました。
マリオ「姫〜！！」
マリオは空に向かって叫んだ後、
マリオ「はあ。全くまいどまいどさらわれて。さらわれるためにいるような姫様だ。」
実はピーチはよくさらわれてしまう人なのです。これで２０回目のことでした。
マリオ「あーあ、また助けにいかないといけないのか。疲れるな〜。」
ヨッシー「マ、マリオさん…。」
マリオ「だいたい姫はさらわれてばっかりなんだ。少しはこっちの身にもなってみろってんだ。」
ヨッシー「もう、そのへんにしておいたほうがいいですよ…。」
マリオ「いやだ。もっと言いたい放題いわせてもらう。」
ピーチ「誰がさらわれてばっかなのかしら？」
マリオの後ろにはピーチが立っていました。
マリオ「それは姫、あなたのこと…ってえ〜〜！姫！？さらわれたんじゃなかったんですか？」
ピーチ「マリオがよそ見してる時に私ルイージに言ったの。退屈だから私のものまねしてくれって。で、ルイージに私の服を着てもらってやってもらおうとしたらクッパがきて…。」
マリオ「じゃあ、さらわれたのは…。」

クッパ「ヘヘ、うまくいったうまくいった。さあて、もっとよく顔を見せてくれ。」
クッパは大笑いをし、側の彼女の顔をぐいと近づけました。
ルイージ「ひい！」
それは彼女…ではなく彼―ルイージでした。
クッパ「うわあ、お前オカマか！？」
ルイージ「ちがーう！好きでやってるわけじゃない！」
そう、さらわれたのはルイージだったのです。
クッパ「どうしよう、相手を間違えた。だがすぐ返すのはマヌケだし…。しょうがない、あいつらが来るのを待つか。」
ルイージ「マリオ頼む〜！早くきてくれ〜！」

ピーチ「……。」（怒＿怒）
マリオ「……あの〜、姫、まだ怒ってますか？」
ピーチ「当たり前でしょ！」
ピーチは前回マリオが自分の悪口をさんざん言われたことを根にもっているようです。
マリオ「姫ってば。いつまでもプリンプリンしてたらルイージ助けられませんよ。」
ヨッシー「プリプリでしょ。でもマリオさんの言う通りですよ。そんなことじゃ目的達成には遠いですよ。」
マリオ「ルイージ救出だな。」
ヨッシー「おにぎり救出ですよ！」
マリオ「ああ、お前は食べ物がありゃそれでいいやつだったな。」
ヨッシー「ボクのおにぎりはどこにいったんですか〜！！」
ドンッ
その時です。ヨッシーに体当たりをする者が現れました。
ヨッシー「だ、誰ですか？いたいじゃないですか！」
ネス「ごめんなさ〜い。でも僕先いそいでるんでー！あっ、僕ネスといいまーす！」
ネスという少年は帽子の上にウサギずきんをつけたちょっと風変わりな格好をしていました。
「すいませ〜ん！その男の子捕まえてくださ〜い！」
その後から青年がやってきました。
ネス「やばっ、マルスが来ちゃった！」
ピーチ「捕まえろ？こう？」
ピーチがあっさりネスを捕まえてしまいました。
ネス「うわ〜！僕が何をした〜！離してよ〜！」
マリオ「こら、暴れるな！」
マリオがピーチからネスを渡されました。
ネス「くそ、こうなったら…。ＰＫフラ〜ッシュ！」
バチバチッ
マリオ「わあ！」
ネスの出したフラッシュにマリオがしびれました。そしてマリオはネスから手を離してしまい、ネスを逃がしてしまいました。
ピーチ「あーあ逃げちゃった。」
ヨッシー「マリオさんのせいですよ！」
マリオ「だってあれむちゃくちゃしびれたんだぞ。」
しばらくしてさっきのマルスと呼ばれた青年がやってきました。
マルス「ああ、見失った。これでまたふりだしだね。」
ヨッシー「すみませんね。悪いのはこの人ですから。」
マリオ「あのなあ、ちょっとはこっちの身にもなってみろよ。」
ピーチ「でもどうしてあの子を捕まえようとしたんですか？」
するとマルスはひと呼吸おき、
マルス「ねえ、あの男の子を見て変だと思わなかった？」
マリオ「えっ、あいつまさかなんか秘密があるのか？」
３人はごくりと息を飲みました。
マルス「あの子…帽子の上にウサギずきんつけてたんだよ。おかしいでしょ？」
マリオ＆ピーチ＆ヨッシー「なんじゃそりゃ！」
３人は拍子抜けしてずっこけてしまいました。
マルス「だから僕は彼を捕まえてその理由を聞き出そうとしたんだよ。絶対深いわけが…。」
ピーチ「ないと思うわよ。人のファッションにつっこむのはやめましょうよ。」
ピーチがあきれながらそう言いましたが、
マルス「いえ、ここまできたらもう諦めたくないから。じゃあ僕はまた彼を捕まえてくるので。もし彼を見つけたら教えてね〜。」
マルスはネスの逃げた方向に走り去っていきました。
マリオ「あいつ…ヒマ人じゃねーの？」
ヨッシー「世の中にはいろんな人がいるんですよ。そんなことよりおにぎりですよ。」
ヨッシーはどうしてもおにぎりが食べたいようです。
ヨッシー「ん？くんくん、くんくん。甘くておいしそうなにおいがします。あっちからです！」
ヨッシーは普段ではありえないスピードで走っていきました。
マリオ「ヨッシー、まてよ〜。」
ピーチ「食べ物がからむとすばやいわね。」

ルイージ（…今は…誰もいないみたいだな。）
捕われの身のルイージは小部屋に入れられていました。
ルイージ「よし。今のうちにここから逃げ出す方法を考えよう。マリオ達の救出はあてにならんからな。」
ずる賢いルイージは自分の安全を最優先に考えて、マリオ達は二の次になっていたのでした。
ルイージ「まずは誰もいないうちにここを出る…と、普通の奴は考えるが、俺は違う。なぜならばったり出会ってしまってはいけないからだ。俺みたいに賢い奴はもっと確実に抜け出す方法を考えるのだ！」
ルイージは誰かに語りかけるように言いました。もちろん最初にルイージの言った通り、ここには今ルイージ以外誰もいません。
ルイージ「そうだなぁ…………よし！これでいこう！ハハハ、自分の才能が恐ろしい…。」
ルイージは高笑いを始めました。…あなたの作戦がうまくいくといいですね。

ヨッシー「おいしそうなにおいの元はどこですか〜。おっ、ありました〜！カキです〜！」
ヨッシーはカキの木を見つけました。
マリオ「ヨッシー！待てよ〜！」
マリオ達もやってきました。
ヨッシー「マリオさんピーチさん！見てください、カキの木ですよ、カキの木！」
マリオ「カキ？ああ、フライにしてもよし、そのままツルッと食べるもよしの貝だな。」
ヨッシー「そのカキじゃありませんよ、果物の柿ですよ。まあそっちのカキでもいいですけど。」
ピーチ「いや、貝のカキは木にならないわよ。」
ヨッシー「とにかくいただきまー…。」
「ちょっとすみません！」
カニがマリオ達のところにきました。
「僕はカニのピカチュウといいます。お猿さんからおにぎりとカキの種を交換してカキを育てたけど木に登れないのでカキがとれないんです。」
マリオ「それで俺達に取ってほしいってか？」
ピカチュウ「はい…。」
ヨッシー「ちょっと待ってください…今おにぎりって言いましたよね。ボクのおにぎり返してください！」
ヨッシーがカンカンに怒りました。
ピカチュウ「ええっ、それはお猿さんに言ってくださいよ。おにぎりはお猿さんにあげたんですから。」
ヨッシー「お猿さん〜〜！！ゆ〜る〜し〜ま〜せ〜ん。」（怒▲怒）
ヨッシーはメラメラと怒りを燃やしました。
ピーチ「たかがおにぎりでそんなに怒るなんて…。」
「ウホ〜！」
その時、猿がやってきました。とても大きな図体をしています。
ピカチュウ「あっ、ドンキーさん。」
ドンキー「ウホ〜。おにぎりうまかったウホ〜。そっちはどうウホ？」
ヨッシー「…おいしかった…？」
ドンキー「おにぎりはおいしくたべたウホ！」
言うまでもなくヨッシーはさっきよりも怒っていました。
マリオ「まずい…。ヨッシーの怒りが頂点に…。」
ドンキー「ところでカキがなったウホね。だけど木にのぼれないウホね。」
ヨッシー「よくもボクのおにぎりを…。あなたを食べます！」
ヨッシーは怒りのあまりおかしくなってしまったようです。ドンキーに襲い掛かってきました。
ドンキー「何ウホ？こいつは。」
ドンキーは慌てて木に登り、避難しました。
ヨッシー「にげないでくださいよ〜！」
ヨッシーは舌を伸ばしてなおもドンキーを捕まえようとしました。
ドンキー「ひー！やめるウホ！」
ドンキーはびっくりしてめちゃくちゃにしぶガキを投げ付けてきました。
ピカチュウ「うわああ！やめてくださいよ〜！」
ピーチ「キャー！」
しぶガキは他のみんなにも当たりました。
マリオ「このやろ、やめんか、ファイアボール！」
ファイアボールはドンキーに命中しました。
ドンキー「あっちいウホ！」
ドシーン
ドンキーは木から落ちました。
ピーチ「よくもやってくれたわね、オルゴールダンス！」
落ちてきたドンキーにピーチがかんちょうを決めました。
ドンキー「ウッホー！！」
ビターン
ドンキーは地面にたたきつけられたまま、動けなくなりました。
ヨッシー「食べ物の恨みは恐ろしいんですよ〜。ヒップドロップ！」
ベシャッ
ドンキー「ウホー！」
ヨッシーがドンキーを下敷きにしてとどめをさしました。
ピカチュウ「す、すごいですね…。」
マリオ「まあ１番すごかったのはヨッシーだけどな。食べ物がからむと強い。」
ドンキー「ウホ〜！おぼえてろウホ！クッパにたのんでたっぷりお礼をしてもらうウホ！」
そう捨て台詞をはいてドンキーは逃げていきました。
ピーチ「まあ、あいつしょうこりもなくまた仕返しに来るみたいよ。」
ヨッシー「大丈夫です。またやっつけちゃいますから。それよりあのお猿さんクッパさんの名前を知ってましたよね。」
マリオ「クッパっていったらルイージをさらった…よし、ならあいつについていけばクッパの居所が…。」
ピカチュウ「待ってください！その前にカキをとってください！」
ピカチュウが悲痛に言いました。
マリオ「あっ、忘れてた。だけどそんなことしてたらドンキーを見失ってしまう。残念だがほかをあたってくれ。」
ピカチュウ「そ、そんなこと言わないでお願いします。」
マリオ「どんなにたのまれてもダメなもんはダメなんだ。」
マリオはピカチュウに背を向けました。
ピカチュウ「お願いします。とってくれたらおいしいキノコ料理をごちそうしますから。」
するとマリオとヨッシーが反応しました。
マリオ「キノコ…？！」
ヨッシー「料理…？！」
そしてマリオは振り返って、
マリオ「よーし、このマリオ様に任せなさい！カキをいっぱいとってきてやるぞ！」
ヨッシー「ボクもお手伝いします！」
ピカチュウ「ありがとうございます！」

ピカチュウ「どうもお世話になりました。」
マリオ「おみやげのカキ、ありがたくいただくからな！」
あれから数時間後、マリオ達はお土産にカキをたくさんもらい、ピカチュウと別れました。
マリオ「あ〜、キノコ料理うまかったな。」
ピーチ「でもこれで完全にドンキーは見失っちゃったわね。」
ヨッシー「だけどいつかは見つかりますよ。それよりおにぎりはきっとまだ全て食べられていませんよ、きっと。それを早く見つけましょう。」
相変わらずヨッシーはおにぎりのことしか考えていないようです。
マリオ「ヨッシー。さっきキノコ料理とカキを腹いっぱい食っただろ。」
ヨッシー「それはそれ。これはこれです。おにぎりは別腹です！」
マリオ「食い意地はってんなあ。」
マリオは半ばヨッシーに呆れているようです。
ヨッシー「なんかおにぎりを食べる前にもっと練習しておきたいです！なんかカモありませんかねぇ〜。」
ピーチ「まだ食べ足りないの？！」
マリオ「いつか世界中の食い物を食いつくすんじゃないのか。」
２人はもう完全にヨッシーに呆れてしまったようです。
ヨッシー「あっ、カモ発見です！」
ヨッシーは立て札を見つけました。それには、
『世界一大食い野郎大会 会場こちら→』
と書いてありました。
ヨッシー「これはもうボクのためにある大会じゃあありませんか。さっそく出ますよ！」
ヨッシーはまた走り出していきました。
マリオ「…もう…いいかげんにしてくれ…。」
マリオはこの世界に来たことを少し後悔したようです。
ファルコン「いらっしゃい。世界一大食い野郎大会受付のファルコンです。」
マリオ達は大食い野郎大会の会場までやってきました。
マリオ「へえー。男の受付なんて珍しいな。」
スマキャラの女性キャラが少ない関係上しかたないんです。
ファルコン「俺だって好きでこんな子役やってんじゃない！」
ヨッシー「ボク大食い野郎大会に参加したいんですけど。」
ファルコン「参加希望ですか。それではこちらの参加用紙をお書きください。」
ヨッシー「はい！」
ヨッシーはうれしそうに参加用紙を書きました。
マリオ「…誰かヨッシーを止めてくれ…。」
ファルコン「確認しました。どうぞこちらへ。音速を超えられるくらい頑張ってくださいね！そして俺を燃えさせてくれよ！」（炎▽炎）
マリオ＆ピーチ「…。」（・＿・；）
そんなことを言いながらもうファルコンは燃えていました。
ヨッシー「あの〜あなたは十分燃えてます…。」
ピーチ「ヨッシー。さっさと行きなさい。こんな奴に関わっちゃダメ。」
ピーチはヨッシーをその場から追い出しました。
ピーチ「さっ、マリオ。私達は観客席にいきましょ。」
ピーチはこれ以上ファルコンとかかわりあいになりたくないようです。足早にその場を離れました。
プリン「それでは世界一大食い野郎大会を始めるプリ！司会はこのプリン、解説はミュウツーがおおくりいたしますプリ！」
ミュウツー「……俺、帰りたいんだが。」
大食い野郎大会が始まりました。意外にも観客はマリオとピーチを含めたくさんいます。
プリン「まず最初に選手の紹介いってみるプリ〜。エントリーナンバー１番、プリリと同じくピンクボールのカービィ！」
カービィ「ペポ〜！」
プリン「エントリーナンバー２番、彼以上の軽量キャラは存在しないでしょう、Ｍｒ．ゲームウォッチ！」
ゲームウォッチ「ドウゾヨロシク。」
マリオ「うわ、ペラペラな奴。一体いつからなんにも食ってないんだ？」
ミュウツー「彼は生れつきあんな体型ですのであしからず。」（棒読み）
プリン「エントリーナンバー３番、紅一点、ゼルダ！」
ゼルダは緊張しているのか軽く会釈をしただけでした。
ピーチ「あの女の子大食いには見えないわね。大丈夫かしら？」
プリン「エントリーナンバー４番！なんだかお馬さんみたいな姿をしてますヨッシー！」
ヨッシー「絶対優勝します！」
プリン「どの選手もやる気十分でのぞんでるプリ！どんな戦いになるか楽しみプリ！」
ミュウツー「ではルールを説明します。テーブルにあるわんこそばを１番たくさん食べた者が優勝です。優勝賞品もあるのでみなさん頑張ってください。」（棒読み）
ヨッシー「がんばります！マリオさんピーチさん見ててくださいね！」
こうして世界一大食い野郎大会の幕が開けられました。
カービィ「おかわり！」
ヨッシー「ボクもです！」
　大食い大会は２時間後にはカービィとヨッシーの一騎打ちになっていました。
プリン「すごいすごい！両者とも２００杯目のわんこそばを楽々たいらげちゃったプリ！」
ミュウツー「１時間後にゲームウォッチ選手が、その３０分後にゼルダ選手が脱落した時は２人とも苦しそうにしてたのに彼らはそんな気配も感じられませんね。」（棒読み）
ゲームウォッチ「ナントイウ食欲ダ。」
ゼルダ「すごいですね…。」
ゲームウォッチ「イヤイヤ、ぜるだサンコソ女性ナノニスゴイ食欲ダッタゾ。」
ゼルダ「あ、ありがとうございます…。」
マリオ「やっぱヨッシーは余裕そうだな。」
ピーチ「でもカービィって子も負けてないわね。」
マリオ「ああ、まさかヨッシーに負けず劣らずの大食い野郎がいたとは…。」
マリオとピーチもカービィの食べっぷりに驚いているようです。
プリン「さあ、どちらが優勝するプリ？ワクワクするプリ！」

クッパ「ああ、気持ちいいぞ、ルイージ。」
ルイージ「役に立ててうれしいです。」
その頃、ルイージはクッパのために働いていました。
クッパ「ルイージ。お前は働き者だな。」
ルイージ「俺っていい奴ですから。」
クッパ「そういえばドンキーがお前の仲間にいじめられたと報告してきたんだ。」
ルイージ「へえ〜。でも俺をあんなかしこくない奴らと一緒にしないでくださいね。」
クッパ「もちろん。あいつらがここに来たらたっぷり歓迎してやるから。」
ルイージ「ほどほどにしてくださいよ。あれでも大事な仲間なんですから。」
クッパ「わかってるわかってる。じゃあルイージ。我輩は部屋でゆっくりするから後は好きなようにしてくれ。」
クッパは部屋に戻っていきました。そのとたんルイージの態度が一変しました。
ルイージ「はあ、芝居をするのも疲れるな。だがもうひとふんばりだ。頑張ろう。」
実はルイージが考えたここから逃げ出す方法とはクッパと仲良くなるふりをしてチャンスを狙うというものでした。
ルイージ「我ながら演技上手だなぁ。それにしてもマリオ達も俺を助けようとしてるみたいだな。はてさて、マリオ達が助けに来るのが先か俺がここから逃げ出すのが先か…。競争だな、兄さん。」
ルイージはニヤニヤと薄笑いを浮かべました。そこに、
ガノンドロフ「お前…なに人を見て笑ってるんだ？」
という声がしました。ルイージがパッと顔を上げてみると男性が軽蔑した顔をしてルイージを見ていました。
ルイージ「す、すみません…。でもあの〜、どちらさん？」
ガノンドロフ「俺はガノンドロフ。クッパの親戚なんだが。」
ルイージ「そうか、俺はルイージ。クッパの手違いでここに連れてこられたから仲間がここに来るのを待ってるんだ。」
ガノンドロフ「ふーん、手違いねえ。クッパは昔からそういう奴だからなあ。お前も苦労してるんだなあ。」
ルイージ「同情ありがとう。」
ガノンドロフ「ところでクッパが見つからないんだがお前知らないか？」
ルイージ「クッパなら自分の部屋にいますよ。」
ガノンドロフ「そうか、ありがとう。」
ガノンは部屋を出ました。
ルイージ「クッパの親戚ねえ。クッパとは似ても似つかないじゃん。」
そうつぶやき、側のソファーに腰掛けました。
しばらくそのままになった後、クッパがやってきました。
クッパ「やあルイージ。急で悪いがちょっと手伝ってほしいんだ。準備に手間取ってさあ。ドンキーとガノンも手伝ってるがとても間に合いそうになくて。」
ルイージ「何の準備ですか？」
クッパ「まあ行けばわかるさ。さあ来い。」
クッパは強引にルイージの手を引っ張っていきました。
ルイージ「ああちょっと。」

プリン「では優勝者に賞品をわたすプリ！」
ミュウツー「おめでとうございます。」（棒読み）
世界一大食い野郎大会の表彰式が始まりました。
ヨッシー「ありがとうございまーす！」
カービィ「わーい、しょーひん、しょーひん！」
マリオ「結局ヨッシーとカービィの決着がつかないままわんこそばの材料がなくなっちまって…。」
ピーチ「２人とも優勝ってことになっちゃったわね。まあ予想はしてたけど。」
プリン「優勝賞品は雪の町への招待チケットプリ！１年間ゆーこーだから気がむいたらいくプリ！」
ヨッシー「雪の町ですか？ボク寒いのはきらいですよ…。」
ゲームウォッチ「イキタクナイノカ？ナラオレニクレヨ。オレハソレガホシクテコノ大会ニデタンダ。」
ヨッシー「なんでこんな物がほしいんですか？」
ゲームウォッチ「雪ノ町ニハ雪ノ王ガイテ１人１回ダケ願イヲカナエテクレルンダ。」
ゼルダ「はい。ですから王様の力の悪用防止のため来客者はこのチケットがなければ町に入れないのです。」
カービィ「で、このチケットはこの大会でしかてにはいらないんだよー。」
プリン「まあ大会は大食い野郎大会以外にもたくさんあるけど。」
ミュウツー「大会は今年はこれで最後だ。」
ヨッシー「願いごと…。」
その時、ヨッシーの頭の中にはたくさんの食べ物に囲まれる自分がうかんでいました。
ゲームウォッチ「…マズイ。譲ル気ゼロニナッタヨウダ。言ワナイホウガヨカッタカモ…。」
ヨッシー「あの、このチケットは今日から使えるんですよね。」
プリン「もちろんプリ！」
ヨッシー「よーし、さっそく使います！お願いかなえてもらうんです！」
カービィ「ボクもつーかお。じゃーいってきまーす！」
カービィは素早い足取りで会場を出ていきました。
ヨッシー「あ〜、ずるいです〜。ボクも…。」
ヨッシーはふと観客席に目をやりました。するとそこには物凄い表情でヨッシーをにらみつけるピーチがいました。
ピーチ「ヨッシー、もし私達をおいて雪の町へ行ったりしたら許さないからね〜。」
マリオ「姫、やめてください。きれいなお顔がだいなしです。」
ヨッシー「……。（震）」
ヨッシーは即座にピーチの気持ちを悟り、カービィの後を追いかけるのをあきらめました。
プリン「では表彰式はこれでおしまいプリ。じゃあこの大会のしめくくりはプリリの歌で…。」
ミュウツー「やめろ。お前の歌は子守歌だ。」
ミュウツーはプリンの口をふさぎました。
プリン「モゴモゴ〜！」
ミュウツー「じゃあこれで世界一大食い野郎大会を終了いたします。悪いけど後始末は任せます。テレポート！」
ミュウツーはプリンとともにテレポートで消えてしまいました。
ゲームウォッチ「…素早イヤツ。強制終了ジャナイノカ？」
マリオ「おいおい、片付けは俺達がやんのか？」
ピーチ「私は一刻も早く雪の町に行きたいの。そんなことしたくないわ。パスしましょう！」
マリオ達は片付けを放棄して会場を出ていきました。
ピーチ「はあー。よかったよかった。誰にもあてられなくて。」
ヨッシー「いいんですか？後片付けしなくて。」
ピーチ「そんなことより雪の町で私の願いを聞いてもらうのよ。」
マリオ「でもさあ、今は雪の王にルイージの居所をさがしてもらうお願いをした方がいいんじゃないのか？」
ヨッシー「あ！マリオさんにしては名案ですね。」
マリオ「にしてはは余計だろ。」
ヨッシー「だってマリオさんはかしこくないじゃないですか。」
ピーチ「とにかく早く雪の町に行きましょう。」
ヨッシー「あの〜、ところで雪の町ってどこにあるんですか？」
ピーチ「えっ？ヨッシー聞かなかったの？」
ヨッシー「はい。チケットにもどこにあるのか書いてありませんし。」
マリオ「不親切だなぁ。」
ヨッシー「これじゃチケットもらった意味が…いたたたた〜！」
いきなりヨッシーはお腹をおさえて苦しみ出しました。
ピーチ「ヨッシー？」
ヨッシー「ちょっと欲張りすぎたでしょうか？お腹がいたいんです。」
マリオ「しょうがないな。ジョブチェンジ！」
ボンッ
マリオはドクターに変身しました。ピーチもナース風衣装に変わりました。
Ｄｒ．マリオ「今治してやるぞ。姫、薬箱を。」
ピーチ「はい。ドクター。」

Ｄｒ．マリオ「さあこれを飲めば治るぞ。」
ヨッシー「…。」
Ｄｒ．マリオが持ってきたのはあからさまにやばそうな薬でした。
Ｄｒ．マリオ「どうした？飲まないのか？」
ヨッシー「それ、本当にきくんですか？」
Ｄｒ．マリオ「大丈夫。どんな病気にもきく薬だから。それにお前は鋼鉄の胃袋の持ち主だ。死にゃあしない。」
そう言ってヨッシーの口に薬を押し込みました。
ヨッシー「ンゴ〜！」
ピーチ「下手に動いたら危ないわよ！」
Ｄｒ．マリオ「良薬口に苦しだ。がんばれ！」
ヨッシーは無理やり薬を飲まされました。
ヨッシー「あれ？なんか気分よくなってきましたよ。」
Ｄｒ．マリオ「だろ？俺を信じて正解だったろ？」
ヨッシー「そうですね。」
ピーチ「じゃあ次は雪の町へ行く方法を考えましょう。」
Ｄｒ．マリオ「だよな〜。どうすれば…あっ！」
ちょうどいいタイミングで人がやってきました。ただ、機械みたいなのですが。
サムス「機械じゃないわよ！私は人間よ！サムスよ！」
わかってますよ。ちょっとからかっただけじゃないですか。
サムス「今後一切からかうのはやめてちょうだい。頭ぶちぬいてあげようかしら？」
ひ〜、お許しを〜。
サムス「冗談に決まってるじゃない。さすがの私も普通の人にそんなことしないわよ。」
あなたが言うと冗談に聞こえないんですよ…。
ピーチ「そんな話はおしまいにして、すいません、私達雪の町に行きたいんだけど、どこにあるかわからなくて…あなた知りません？」
サムス「雪の町ねぇ…。前に行ったことがあるわ。」
ヨッシー「じゃあ知ってるんですね。教えてください！」
サムス「そうねえ、悪いけどただってわけにはいかないわね。」
Ｄｒ．マリオ「じゃあどうすりゃいいんだ？」
サムス「私、何でも屋やってるの。で、今はネスっていうウサギずきんかぶった子の依頼で賞金首のファルコンを捕まえようとしてる最中なの。」
Ｄｒ．マリオ「ファルコンだって！？……誰だっけ？」
ヨッシー「あらら。」
ヨッシーとピーチがずっこけました。
ピーチ「もう！世界一大食い野郎大会の受付の人じゃない！ついさっきの出来事でしょ！」
Ｄｒ．マリオ「あっ、そうそう！そうじゃん！ファルコンだ！受付の変わった奴！前からわかってたわかってた！」
ヨッシー「うそつき。そうだ、後依頼主のネスさんって人も最初の方で会いましたよね。」
ピーチ「確かに。」
サムス「受付？あいつあんなガラじゃないと思うけど。ファルコンってここいらでは有名な賞金首なのよ。依頼主のネスはファルコンに友達のピチューをケガさせられたのよ。だからそのお返しをしてほしいんだって。ちょうどいいから捕まえて賞金を稼ごうと思うのよ。」
Ｄｒ．マリオ「へ〜。」
サムス「でも１人じゃ少し無理がありそうだからあんた達に手伝ってほしいのよ。そうすれば雪の町へ行くにはどうすればいいか教えてあげるから。」
ピーチ「もちろんいいわよ！願望実現のためならなんでもやるわよ！」
ピーチはもう願望をかなえたいということしか頭にないようです。
サムス「ありがとう。それじゃついてきてちょうだい。」
こうしてマリオのぼーっとしている間にとんとん拍子に話が進んでいきました。
Ｄｒ．マリオ「姫…。もう少し落ち着いてくださいよ…。」
ヨッシー「マリオさんこそいつまでドクターでいるんですか？もうボクの腹痛は完治しましたよ。」
Ｄｒ．マリオ「あっ、テンポが早すぎてすっかり忘れてた。」

ピチュー「ピチュー、ピチュー…。」
ドクター達はサムスに連れられてピチューの家にやってきました。
ヨッシー「けっきょくマリオさんはドクターのままなんですね。」
Ｄｒ．マリオ「ファルコンとやらの事件が一段落したら戻ることにした。」
サムス「ほら。ピチュー苦しそうにしてるでしょ。」
ピーチ「ファルコン…許せないわね。こらしめてやりましょう。で、ファルコンはどこにいるの？」
サムス「それが簡単にわかったら苦労しないわ。」
ピーチとサムスが会話していたその時、
ファルコン「やあ、みなさんおそろいで話か？」
ファルコンが窓越しにヨッシーに話しかけてきました。
ヨッシー「あっ、ごていねいに。今賞金首をつかまえようということを話していたんです。」
ファルコン「そうか。捕まえられるといいな。じゃあな！」
ヨッシー「はい！応援ありがとうございます！」
ヨッシーは手を振り、ファルコンと別れました。
Ｄｒ．マリオ「あれ？ヨッシーさっきだれと話してたんだ？知り合いか？」
ヨッシー「やだなあ、知り合いもなにも大食い野郎大会会場でも会いましたしさっき話してたファルコンさんじゃ……。」
そこまで言った時、ヨッシーの頭は正常な判断をくだしました。
ヨッシー「サムスさんピーチさん！ファルコンさん見つけましたよ〜！！」
Ｄｒ．マリオ「反応おそいって。」
サムス「捕まえるわよ！」
ピーチ「ＯＫよ！」
ドクター達はピチューの家を飛び出し、ファルコンを捕まえました。
サムス「そら捕まえたわよ！」
ファルコン「何するんだ、離せ！」
サムス「あら、私はあんたを警察に届けはしないわ。ただ頼みたいことがあるだけよ。」
ファルコン「なんだよ、それ。」
サムス「ついてきなさい。」
Ｄｒ．マリオ「あれ？サムス、お前ファルコンに頼みたいことなんかあっ…。」
そこまで言いかけた時、サムスが人差し指を口に当て、「静かにしろ」という仕種をしました。
ピーチ「きっと何か考えがあるのよ。私達はおとなしくしましょう。」
Ｄｒ．マリオ「そうですね。」
サムスはファルコンを山の方へ連れていき、藁の束をまとめた物を差し出しました。
サムス「これを背負ってこの山を登ってほしいの。あなたは力持ちだって聞いたから。」
ファルコン「そうかそうか。どれ、よいしょっと。」
ファルコンは藁の束を背負い、山に登りました。するとサムスはにやりと笑い、後ろから、
サムス「ヘルファイア。」
とつぶやくと、右腕のガンポットから炎をふきだし、あっという間に藁の束を燃やしてしまいました。もちろん、
ファルコン「あっちい〜！！」
ファルコンは背中が燃え、慌てて山を駆け降りました。
Ｄｒ．マリオ「…そういうことか。」
サムス「ネスはこらしめてやれって言ってたからね。少しいためつけてから捕まえることにしたの。」
ピーチ「確かに痛み付けてやった方がいいわね。」
サムス「でもあれだけじゃ足りないわね。もっとやるわよ。」
Ｄｒ．マリオ「なら次は俺にまかせな。さあ、ファルコンを追いかけるぞ。」
その後、ファルコンは小屋で火傷の手当てをしてもらうことになりました。
ファルコン「ひぃぃ〜。いてぇ〜。」
Ｄｒ．マリオ「大丈夫か？今治してやるからな。火傷によく効く薬があるからな。なあに、俺はドクターだ。医者だ。俺の言うことにまちがいはない。」
と言ってファルコンの火傷に唐辛子味噌を塗りました。
ファルコン「…ぎぃーやーぁ！！」
ファルコンはのたうち回りました。ドクターは笑いをかみ殺しました。
Ｄｒ．マリオ「暴れるな。良薬口に苦しという言葉があるだろう。それは塗り薬だって一緒だ。がまんするんだ。」
サムス「あら、なかなかやるじゃない、あいつも。」
ピーチ「いざって時は頼りになるのよね。」
ヨッシー「あれは頼りになるというのでしょうか？まあボクがとどめをさしてあげましょう。」
そのまた後、ヨッシーがファルコンのところにやってきました。
ヨッシー「ファルコンさん、あなたはすばらしい車を持っていると聞きました。もしよければのせてくれませんか？」
ファルコン「おお、ちょうど災難続きでさ。ひとっ走りしたかったんだ。」
ヨッシーはファルコンの車に乗せてもらいました。
ヨッシー「うわー。速いですね〜。」
ファルコン「ああ、俺のブルーファルコンは音速を越えてるのさ。」
ヨッシー「そうですか…。」（☆∨☆）
ヨッシーは目を光らせ、
ヨッシー「あっ、このボタンなんですか？」
ポチッ
わざとボタンを押しました。
ファルコン「あっ、何するんだよ。それは超最大スピードのでるスイッ…。」
ビヒュン！！ ガッシーン！！！！
車はあっという間に猛スピードで走り、木に激突しました。ヨッシーはすぐにごろごろたまごで脱出しました。
ヨッシー「とどめをさしましたよ！」
ピーチ「……あれ、本当にとどめさしちゃったんじゃないの？」
サムス「大丈夫よ。あいつの生命力は半端じゃないから。さて、そろそろ警察につきだしましょう。」
そこへ狐と鳥がやってきました。
「おーい！」
サムス「あら、フォックス。」
フォックス「幸せの青い鳥ファルコの捕獲に成功したぞ！」
ファルコ「ちくしょー。こんな奴に捕まるなんて。」
サムス「やったじゃない。ファルコンと一緒に連れていって大儲けよ！」
Ｄｒ．マリオ「…あいつさあ、何でも屋っていうより賞金稼ぎじゃないのか？」
ヨッシー「どっちでもいいじゃないですか。」
ピチュー「わー。サムスのおねーちゃんファルコンのおじちゃんやっつけちゃった〜。」
そしてピチューも元気にやってきました。
Ｄｒ．マリオ「…え？ピチュー、お前ファルコンにケガされて寝込んでたんじゃ…。」
ピチュー「ケガっててもおじちゃんにちょっとつきとばされただけだよ。でもサムスのおねーちゃんがおおケガしたふりしてねてろっていってたからねてたんだよー。あーあ、たいくつだった〜。」
ヨッシー「…サムスさん…。」
サムス「世間体よ。大ケガしたってことにしてもらった方が周りの人は正当防衛だって思って大目に見てくれるわ。」
Ｄｒ．マリオ「大目にって何をだよ…。まあいいたいことはだいたいわかるけど。」
サムス「じゃ、フォックス行くわよ！」
フォックス「はいはい。」
サムスはそのまま歩き出そうとしました。しかし、
ピーチ「ちょっと待ってよ！雪の町へ行く方法教えてくれるんじゃなかったの？」
サムス「あらやだ。忘れてたわ。ごめんなさいね。」
ピーチ「もう。覚えててよ。」
ファルコン「…そんなことより俺せっかくまた出番もらったのにこれでお役御免？」
ファルコ「お前なんかまだいい。俺とフォックスは取って付けた役柄さ。作者の手抜きとしか言いようがない。」

サムス「リンクに会いにいきなさい。」
ピーチ「え？それどういうこと？」
サムス「私自身は雪の町への道のりは知らないの。だけどかつて仕事を手伝ってもらったことがあるリンクって奴が知ってたはずだわ。そいつのいる所を教えてやるって言ってるのよ。」
ピーチ「ええっ！そんなあ…。」
てっきりサムス自身が雪の町へ連れていってくれると思っていた３人は意気消沈してしまいました。
Ｄｒ．マリオ「なんだよ。お前が教えてくれるんじゃなかったのかよ。」
サムス「私案内してやるなんて一言も言わなかったはずだけど。文句あるならリンクの居場所教えないわよ。」
ピーチ「まっ、いっか。リンクとやらのいる場所教えてよ。」
サムス「そう言えばいいのよ。」
ヨッシー「はあ。いつになったら雪の町へ行けるんでしょうか？」
フォックス「教えてもらう相手を間違えたみたいだな。ま、頑張れ。」
サムスは大森林にやってきました。
サムス「ここから森に入ったら道があるからその道をずっとまっすぐ行けば必ずリンクのいる家にいけるから。」
ヨッシー「そうですか。ありがとうございます。」
サムス「じゃ、私達はこいつらを警察につきだしにいかないといけないから。さ、フォックス。今度こそ行くわよ。」
フォックス「へいへい。ほら、さっさと歩け。」
ファルコ「ふん。言われなくても行ってやるよ。」
サムス達は去っていきました。
ピーチ「ほんとにまっすぐ行っただけでつくのかしら？」
森の中に入った時、辺りは夕闇がせまってきていました。
マリオ「姫〜。もう今日はこの辺でおわりにしてまた明日探しましょうよ。」（←元に戻った）
ピーチ「何言ってるのよ。私は一刻も早くお願いをかなえたいの。休んでなんかいられないわ。ほら、ヨッシー。もっと早く歩いて。」
ピーチがヨッシーに乗りながら言いました。
ヨッシー「ピーチさん。暗くなったら道が見えなくなって迷子に…なっちゃいました…。」
いつの間にか辺りは真っ暗で道など全く見えなくなっていました。
マリオ「ここはどこだ？」
ヨッシー「ちゃんと道の上歩いているんですか？」
ピーチ「ああ…。願望達成が遠のいていくわ…。」
マリオ「だから休もうって言ったんですよ。」
ヨッシー「あ〜、どうしましょう。幽霊なんかでたらどうしましょう…。」
マリオ「バーカ。そんなもんいるわけないだろ。」
その時です。
「あのう……。」
マリオ「あれ？姫？何か言いました？」
ピーチ「何も言ってないわよ。私達の後ろから聞こえてきたのよ。」
マリオ「え？」
３人がそろそろ後ろを振り返ると、
「あのう……。」
不気味な人影が弱々しい声を出していたのです。
マリオ「ギャ―――――――！！！！！」
マリオが叫び声をあげました。
マリオ「出た〜！お化け〜！」
ヨッシー「マリオさん、お化けなんか信じてなかったんじゃなかったんですか？こわがりですね。」
ピーチ「よく見たら普通の男の子じゃない。」
不気味な人影の正体は緑の服を着てとがった耳の暗そうな雰囲気の青年でした。
青年「すいません、驚かせてしまって…。」
ピーチ「誰だって驚くわよ。こんなところに私達以外に人がいるなんて思わないもの。」
青年「あ、確かに僕もそう思いました…。」
マリオ「全く。びっくりさせるなよな。だいたいお前暗いから間違えたんだ。」
相手が幽霊でないとわかったとたん、マリオは強気になりました。
青年「すいません……。」
ヨッシー「謝ることありませんよ。それよりボクらリンクさんって人の家探してるんです。あなた知りませんか？」
青年「家…？」
青年は少し驚いたような態度をとると、
青年「はい、知ってますよ…。」
ピーチ「ほんと？！教えてよ。」
青年「わかりました…。ついてきて下さい…。」
青年は持っていた懐中電灯のスイッチを入れました。しかし、
青年「あれ？つかない…。おかしいな、電池変えたばかりなのに…。」
青年は懐中電灯の豆電球を覗き込みながらしばらくスイッチをカチカチやっていましたが、
青年「あっ、よかった。みなさん明かりつきましたよ。」
青年はそのまま振り向いたので、光が下から青年の顔を照らしました。
マリオ「ンギャ――――――！！！！！」
マリオはまた叫びました。
マリオ「懐中電灯で自分の顔照らすなよ！怖いだろ！」
青年「すいません、すいません…。」
ピーチ「さっきから謝ってばかりね。」
青年「すいません…。」
マリオ「もういいって。いいから早く案内してくれ。」
青年「わかりました…。」
　マリオ達はやっとリンクの家につきました。
青年「つきました…こちらです…。」
ピーチ「入ってもいいかしら。」
青年「はい。ここ僕の家なんで…。」
マリオ「なんだよ。お前の家かよ。」
全員ずっこけました。
青年「それに兄弟達も喜ぶと思いますから…。」
青年が家のドアを開けました。
青年「ただいま…。」
「おっかえり〜…ってあ〜〜！！」
３人「え〜〜！！」
両脇から驚きの声があがりました。
ピーチ「あなたネスを捕まえようとしてた…。」
マリオ「そう、アリス！」
ピーチ＆マルス「マルスです！」
ヨッシー「マリオさん、顔見知りの人のことぐらいちゃんと覚えてくださいよ。」
マリオ「悪い悪い。」
マルス「ううん、気にしてないから。」
と言いながらマルスの右手には剣が握られていました。
マリオ「めっちゃ気にしてるじゃん！」
「落ち着け、マルス兄さん。」
マルスのとなりから少年がマルスを宥めました。その横には、
ゼルダ「そちらの方は…大食い野郎大会で優勝された…。」
ヨッシー「あ、大食い野郎大会に出場した方もいますよ。」
青年「お兄ちゃん、ゼルダ。知り合いだったの…？」
マルス「うん。それにこの人は見たでしょ？大食い野郎大会でカービィ選手と大接戦繰り広げてたの。」
青年「確かに僕らもそれは観戦してたよ…。そうか。あれはこの人だったんだね。」
ヨッシー「もうカービィさん強かったですからもう大変でしたよ。」
マリオ「ところでそこにいる奴。リンクはお前か？」
マリオは１人だけ初めて会った少年を指さして言いました。
少年「え？俺が…リンク兄さんだって……？」
マルス「アハハハ！そんなわけないじゃないか。この子は末っ子のロイだよ。」
ロイ「リンク兄さんに間違えられるなんて初めてだよ…。ちょっと、うれしいかも…。」
マルス「一生に一度しかないだろうけどね。」
ロイ「黙れよ！」
ピーチ「あなたじゃなかったのね…そっちの２人も…違うわよね。」
マルス「もちろん。僕が１番上のマルス。こっちはリンクと同じ年に生まれたゼルダさ。」
ゼルダもそれに軽くうなずきました。
マリオ「じゃあリンクってのは……。」
マリオはロイの他にまだ名前のでてきていない人物の方を見ました。
青年「は、はい…。リンクというのは僕のことですけど…。」
マリオ「あらら！」
マリオ達はまたまたずっこけてしまいました。
マリオ「そーいうことは最初に言えよ！」
リンク「だ、だってあなた達は家を探してたんでしょう？それに先に兄弟達の紹介もしたかったし…。」
マリオ「確かにヨッシーは家って言ってたが家そのものに用があるか！気づけよ！」
リンク「すいません、すいません…。」
ピーチ「もういいわよ。そんな腰低くしなくていいから。」

リンク「こ、これが…雪の町への道のりを書いた地図です…。」
マリオ達はリンクに雪の町へいくための地図を書いてもらいました。
ピーチ「ありがとう！これでやっと雪の町へ行けるわ。」
ロイ「だけど、今日はゆっくりしていってください。何せ久しぶりのお客さんですから。」
ヨッシー「そうですね。じゃあ晩ごはん食べて寝ましょう。夜おそいですし。」
マルス「夜遅い？何言ってるのさ。これからじゃないか。」
ゼルダ「みなさんでゲームしませんか？」
マリオ「ええっ！これからってどういうことだよ。」
３人はびっくりしました。
リンク「寝る方が気が早いですよ。就寝は朝１０時から１１時にかけてが普通ですよ。」
マリオ「朝に寝る！？どういう神経してるんだよ。そうかお前暗いから生活も空が暗いうちにするんだな。」
ロイ「ちょっと！そんな言い方ひどいですよ！」
ロイがカンカンに怒りました。
ロイ「だいたい暗い暗いって確かにリンク兄さんは暗いですよ。だけどそれも個性のうちじゃないですか。そもそもあなたの言ってることは侮辱ですよ！暗いって言うだけでも侮辱です。その暗いって言葉にあなたはさらに侮辱になる言葉を付け加えて暗いってことをいっそう引き立てて…。リンク兄さんは暗いって言葉に傷つくんです！」
マリオ「わ〜、わかったわかった。言ってる意味はわからんがわかった。だけどお前なんでそんなに熱くなってるんだ？」
マルス「ロイはリンクを慕ってるからねえ。」
ヨッシー「慕ってる…ですか…。にしてはリンクさんが傷つくっていう暗いって言葉を何回も使ってますけど。」
ロイ「え？ああ――！！」
ロイが気づいた時すでに遅し、リンクは隅っこでうずくまり、暗くなっていました。
ロイ「あ〜、リンク兄さんごめん！元気だして〜。」
ロイが慌ててリンクを説得しました。それを見兼ねたピーチもリンクの側にやってきて、
ピーチ「男でしょ。こんなことで落ち込むんじゃないわよ。見てごらんなさい。満月がきれいでしょ。あれを見て元気だしなさい。」
ピーチが窓の外に見える満月を指さして言いました。それにつられてリンクは満月を見てしまいました。
ロイ「あっ、なんてことを。リンク兄さん満月を見たら駄目！」
ゼルダ「はっ。私も…。」
マルス「まさかゼルダも満月見ちゃったの！？」
リンク「しまっ…ああ！」
ゼルダ「うう…。」
いきなりリンクとゼルダが苦しみ出したのです。
ピーチ「どうしたの！？」
マルス「リンクとゼルダは満月を見ると変身しちゃうんだよ。」
マリオ「満月で変身！？おい、確か狼男って満月で狼になるよな？」
ピーチ「ええ。」
ヨッシー「じゃあまさかあの２人は狼男？ゼルダさん女性ですけど。」
ピーチ「そういえばあの２人耳とんがってるし…。」
リンク＆ゼルダ「あああ！！」
ついに２人の姿が変わってしまいました。
マリオ「……。」
ピーチ「なにこれ？」
ヨッシー「これが変身ですか？」
リンクは子供の姿に、ゼルダは男に変身していました。
リンク「なんだよ。何まじまじ人の顔見てるんだよ。」
マリオ「…おい。こいつなんか性格変わってないか？」
マルス「うん。リンクは子供になると性格が１８０度変わっちゃうんだ。ちなみにあっちの姿ではリンクのことリン君って呼んでるんだよ。」
ゼルダ「…今宵は満月が美しいな。一曲弾くか。」
男になったゼルダはいきなり竪琴を弾き始めました。
ピーチ「こっちも変になってるわよ〜。」
ロイ「ゼルダ姉さんは男になるとミステリアスになっちゃうんです。男になったら俺達はシークと呼んでいます。」
マリオ「なんてやっかいなことになってるんだ。」
リンくん「それにしてもお前達はいわせておけば暗い暗いってバカにしやがって。あまり人をバカにしないでくれよな。」
シーク「さて、次は何の曲を弾いてあげようか。」
マリオ達はすっかりリンくん達のいいようにされていました。
マリオ「かんべんしてくれよな。いつになったらこいつらは元に戻るんだ？」
マルス「１日たたないと戻らないよ。つまり正午過ぎね。」
マリオ「え〜。そんなのまだ先じゃん。寝よ。」
ヨッシー「あなた達も寝ましょうよ。夜更かしは体に毒ですよ。」
マルス「夜更かし？ああ、そうか。君達人間なんだっけ。だから夜に寝るなんて言い出したのか。」
ピーチ「え？それじゃああなた達…人間じゃない…？」
３人の背筋が凍りました。
マルス「あれ？言わなかったっけ？」
ロイ「俺達は夜には活動できないんですよ。」
シーク「君達には知ってほしくなかったが…。」
リンくん「悟られたらしょうがない。」
ヨッシー「まさかあなた達は…。」
４人「ご想像通りだと思うよ。」
マリオ「ぎ…ぎ…ギャ――――！！！！お化けだ！幽霊だ！」
マリオ達は慌てて家を飛び出しました。
リンくん「幽霊？お化け？あいつらそんな風に思ってたのか？」
シーク「単純明快な人達だ。」
ロイ「俺達これでも人々に幸せを運ぶ天使なんだぞ。見習いだけど。」
マルス「早く１人前になって羽根が出せるようになりたいな。」
シーク「僕は出せるよ。」
ロイ「ああ、ゼルダ姉さんとリンク兄さんは優秀だからあとちょっとで１人前になれるところまできたんだっけ。」
マルス「とがった耳がその証拠。うらやましい！」
リンくん「いやあ照れるなあ。にしてもあいつらはそんな俺達を幽霊呼ばわりして。けしからん。」

マリオ「ぜーぜー。もう走れね〜！」
ピーチ「走り過ぎちゃったわ。」
ヨッシー「ボク達けっこう走りましたよ。あ。いつの間にか森を出てますよ！」
マリオ達は森を出ていました。
ピーチ「それだけじゃないわ。外はもう朝よ！」
マリオ「なに〜！じゃあ俺達一晩中走ってたのか！？」
マリオは急に疲れてへたへたと座り込んでしまいました。
果たしてこんな調子でマリオ達は雪の町へ行けるのでしょうか？それはまた次の話。

マリオ達はリンクの書いてくれた地図を頼りにやっと雪の町へたどりつきました。
マリオ「ここが雪の町かあ。」
ピーチ「名前の通り雪がつもってるわあ。」
ヨッシー「ボク寒いのは苦手です〜。」
「雪の町へ、」
「ようこそ！」
町の入口には２人の門番がいました。
「チケットは、」
「お持ちですか？」
ピーチ「はい。この通り。」
「この村に入るのを、」
「許可いたします。」
マリオ「独特のしゃべり方だな。」
「はい。僕達は、」
「双子ですから。」
マリオ「双子ってそんなもんなのかな？まあいいか。俺達雪の王にあいたいんだけど。」
「雪の…」
「王ですか？」
ピーチ「ええ、私達雪の王に願いをかなえてもらいたいの。雪の王はどこにいるの？」
すると双子の門番はしばらく何か２人で話した後、
「わかりました。」
「今案内いたします。」
門番は歩き出しました。マリオ達もついていきます。途中でカービィとすれ違いました。
カービィ「あっ、きのーの人たちだー！」
ヨッシー「カービィさん。ちゃんとここにきてたんですね。願いはかないました？」
カービィ「うん。ごはんいーっぱい食べられたよ〜。」
ヨッシー「そうですか。よかったですね。ボクらもこれから願いをかなえにいってきますから。」
カービィ「がんばってね〜！ばいばーい！」
カービィは去っていきました。
ヨッシー「がんばって？何をがんばるんでしょうか？」
マリオ「んなのどーでもいいって。」
「つきました。」
「こちらです。」
２人は氷でできた城にやってきました。
「こちらが王の住んでいる、」
「城でございます。」
ピーチ「そう、じゃあ入りましょう。」
全員城の中に入りました。
マリオ「じゃあ王に会ってこよう。」
「お待ちください。」
「その前にこれを。」
２人はマリオにアイスクリームやかき氷、シャーベットなどを出してきました。
「全て残さず、」
「食べてくださいね。」
マリオ「えー！ヨッシー、食ってくれ。」
ヨッシー「そんなの食べたら冬眠しちゃいますよ。」
「食後は、」
「お昼寝をどうぞ。」
マリオは氷のベットに寝かされました。
マリオ「つめてー！こんなんで寝られるか〜！」
「あっ、そうだそうだ。」
「気持ちよく寝るためのあれを忘れてました。」
２人はクーラーのスイッチを入れました。
ピーチ「キャー！寒い！ファイアフラワーで暖まりましょう。」
ヨッシー「ボクもいれてください！」
ピーチとヨッシーはファイアフラワーで暖まりました。
マリオ「俺も〜。」
「待ってください。」
「あなたは特別に、」
「「ブリザード！！」」
門番がマリオに冷気を浴びせました。
マリオ「うぎゃー！！」
ついにマリオは凍ってしまいました。
ピーチ「ああ！マリオが凍っちゃった！」
「門番というのは僕達の仮の姿です。」
「本当は私達、雪の王の子供なんです。」
「僕が雪の王子ポポです。」
「私は雪の王女ナナです。」
ヨッシー「ええ！なぜ王様のお子さんがこんなことを？」
ポポ「お父様にふさわしいかの、」
ナナ「テストでございます。」
ポポ「あなた達が出会った方がおっしゃってた、」
ナナ「頑張れというのはこのことのようですね。」
ピーチ「カービィもこのテストを受けたのね。」
ポポ「はい。あの方は見事合格しました。」
ナナ「あなた方も、」
ポポ「この方の氷が溶かせるよう、」
ナナ「頑張ってくださいね。」
ヨッシー「それがテスト内容ですか。」