遠く (作:淋) ずっと思ってた。 どこか遠くへ。 どこか異世界へ。 そう思って私は飛び降りた。 いつまでも…いつまでも…私は落ちた。 そして目を覚ますと、どこか暗くて狭いところに居た。 ココは何処? もしかして、私の夢見た異世界? 動こうにも、狭くて動けない。 声を出しても、届かない。 寂しい。 寂しいよ…。 私は泣いた。 いつまでも。いつまでも。 そのときさした一筋のヒカリ。 眩しい光の雨。 優しい笑顔。 私の夢見た異世界。 あなたのそばに居て、私は幸せでした。 さようなら。 私のお迎えが来た。 さようなら。 そしてありがとう。 私はいまでも、あなたの居た世界をみているよ。 あなたのいた「地球」を。 いつかあなたのように、私を拾ってくれる人がいるなら、私はまた飛ぶよ。 だから。 竹の中で、待ってるよ。