− 砂時計 −:清衡作 冬の寒い朝、うっすら積もる雪を窓から見た 春の夜空、部屋を照らす朧月が窓から見えた          画を心に刻むも、あの砂時計は止まらない 梅雨の雨上がり、窓を開けて見た虚空 夏の静寂、窓越しに輝き、そして散る花火 走馬燈の如く流れる記憶を、掴み取っては闇へと放す そして秋の早朝、割れた窓から入る木枯らしの声と共に、あの砂時計は止まった―