スマデラ戦隊ナナレンジャー参上!(シュン作) テレビは天気予報のチャンネルがついていました。 『今日の週間予報です。今日も雨が降っていましたが、この雨雲は一週間は全国的に雨を降らし続けるでしょう。続いては最高気温と最低気温の…。』 プツンッ そこまで聞いた時、ネスはテレビのスイッチをきりました。 ネス「あーあ、当分雨降らないのかあ…。」 子供リンク「退屈きわまりないったらありゃしやない。」 ネス、子供リンク、カービィ、ピカチュウ、プリン、ピチュー、ポポ、ナナは一緒に部屋にいました。 ネス「雨、昨日からずうっと降ってるよね。」 プリン「ゲームも漫画もみんな飽きちゃったし。」 カービィ「あ〜あ。ひまひま〜。」 一部の者達をのぞいてだらけモードに入っていました。 ピカチュウ「みんな、暇暇って言うけど他のみんなは忙しくしてるよ。ほら、部屋の外見てごらんよ。」 ピカチュウが部屋のドアを開けると、 ピーチ「もー!雨で洗濯物は乾かないのに洗濯物はたまる一方だわ!あ〜、干す場所どこが空いてるかしら〜。」 ガノンドロフ「全く。雨でほとんど外にでないから建物の中じゅうゴミだらけじゃないか。掃除掃除。」 ヨッシー「うえ〜ん。雨でじめじめなせいでとっときのケーキがカビだらけです〜!外は雨降りですけど新しいの買ってきます〜!」 ドタバタ ドタバタ 部屋の外ではみんな慌ただしく動いています。 ピカチュウ「ね、みんな忙しそうでしょ?暇ならみんなの手伝いしてあげなよ。」 子供リンク「ま確かにみんな忙しそうだ。だけど約一名例外がいなかったか?」 カービィ「ヨッシーケーキひとりじめなんてずる〜い。ボクもまぜてもらう〜!」 ピチュー「じゃボクも〜!」 プリン「ケーキ食べたいプリ〜。」 みんな次々ヨッシーにつられて腰をあげました。 ピカチュウ「みんな、そうじゃなくて!もう、アイクラもさっきから黙ってないでなんとか言ってよ。」 さっきから黙っているアイクラはネスが消したテレビをつけて番組を見ていました。 ピカチュウ「2人とも何見てるの?」 ポポ「ちょっと話しかけないでください。」 ナナ「いいところ…なんです。」 子供リンク「なんだなんだ?」 ピチュー「ちょっとみせてー!」 ついていたテレビ番組は、 『スーパーレッド!』 『スーパーブルー!』 『スーパーイエロー!』 『スーパーグリーン!』 『スーパーピンク!』 『我ら、正義戦隊スーパーレンジャー!!』 『五人の正義の力が、悪を断つ!』 特撮物のテレビでした。 ポポ「スーパーレンジャー頑張れー!」 ナナ「敵をやっつけて…。」 ポポとナナはテレビにかじりついていました。 ネス「意外だね…。アイクラがこんなテレビ好きだったなんて…。」 ポポ「あっ、敵が巨大化した!」 ナナ「スーパーレンジャーのロボが…出動したよ…。」 ピチュー「かっこい〜!」 カービィ「すご〜い!」 ピカチュウ「うう…アイクラまで遊んでるなんて…。」 それぞれが思い思いの反応をしました。 子供リンク「好きだよね、みんなも。ねえネス。あれ?ネス?」 ネスはぼーっとテレビの方を見ていました。 子供リンク「おい、ネス。まさかお前も戦隊物にハマったのか?」 ネス「…これだ。」 子供リンク「は?」 ネス「暇潰しの方法が見つかったぞ!これで雨でも退屈しない!」 ネスは舞い上がっていました。 ネス「ばんざーい、ばんざーい。」 子供リンク「ネス…。」 子供リンクはあ然とネスを見ていました。 ポポ「あ〜、おもしろかった〜。」 やっと番組が終わったようですが、ポポ達はまだ戦隊番組の余韻に浸っていました。 ピチュー「ポポ兄ちゃんとナナ姉ちゃんいつもこれみてたの?」 ナナ「はい…面白いので…。」 ポポ「アクションもなかなかのものだったでしょう?」 カービィ「つぎからはボクもこれ見よう!」 プリン「プリリも!」 ピカチュウ「そうじゃなくて…。ああ…みんな…。大人達を手伝おうって言ってるのに…。」 そんな会話の中、 ネス「みんなー!」 ネスが言いました。 プリン「ネスしゃん、ネスしゃんもスーパーレンジャー面白かったプリよね?」 ネス「そうだね、面白かったね。そこでみんな、僕の提案を聞いてくれない?」 子供リンク「は〜。さっきからずっとそう言ってもったいぶってるよな〜。早く言えよ。」 横にいる子供リンクがネスをせかします。 ネス「わかってる、わかってる。じゃあ言うよ、こんな雨の日でも楽しめる遊びを見つけたんだ。」 カービィ「え〜!ホント!?」 ピチュー「おしえておしえて〜!」 ネス「まあそうせかさないで。それはね…戦隊ごっこさ。」 ネス以外『戦隊ごっこ!?』 ネス「ほら、みんな戦隊もんにハマってたじゃない。だから見るだけじゃなく実際にやってみようって言ってるんだよ。」 そのネスの案にみんな賛成しました。 子供リンク「それいいじゃん。実際オレ達バラバラの能力があるわけだし。」 ポポ「僕も大賛成です!」 ナナ「私も…。」 ピチュー「わーい、ボク達もスーパーレンジャーだー!」 プリン「バトルプリ〜!」 カービィ「ロボットにものれる〜!」 ネス「じゃ、賛成派多数で決定だね。じゃあ早速何レンジャーにしようか決めよう。」 プリン「はいはーい!ポケモン戦隊ポケレンジャーがいいプリー!」 カービィ「えー、ごはん戦隊フードレンジャーがいー!」 プリン「そんな変なネーミングだめだめプリ!」 カービィ「プリリのこそへんだよ。だめだめだ〜!」 プリン「いったプリね〜!」 カービィ「そっちこそ!」 プリンとカービィが火花を撒き散らしていました。 子供リンク「なんつーか…どっちもどっちだよな。」 ピカチュウ「カービィもプリリも自分を目立たせたいって魂胆が見え見えだよ…。っていうかみんなの手伝いをしようよ…。」 ネス「ピカチュウまだあきらめてなかったの?そんなに言うなら自分だけ手伝いしにいけばいいじゃない。」 ピカチュウ「だから僕が手伝いしたくて言ってるわけじゃないんだよ〜。みんなで協力しあうという精神を教えようと…もういいよ、僕も戦隊ごっこやるよ…。」 ついにピカチュウはさじを投げました。 ネス「お、ピカチュウもその気になったね。じゃあピカチュウも一緒に何レンジャーにするか決めてよ。」 ピカチュウ「それはもう案があるよ。」 ピカチュウがあっさり言いました。 ポポ「え、本当ですか?!」 ナナ「なんていうんですか?」 ピチュー「ピカチュウおにいちゃんおしえてよ!ほら、はやくおしえてよ、おしえてってば!」 ピチューは子供とは思えない力でピカチュウを思いっきり揺さぶりました。 ピチュー「も〜!なにもったいぶってるのさ!ネスおにいちゃんじゃないんだからはやくおしえてってば!」 子供リンク「な、なあ、ピチュー…。」 ピチュー「リンくんおにいちゃん、はなしはあと!」 子供リンク「いや、そうじゃなくて…。」 ピチュー「じゃましないでってば!」 子供リンク「だからピカチュウをよく見ろってば!」 ピチュー「え?」 ピカチュウ「……。」(@〇@) ピカチュウは首を力無くかくんとたらし、口から変なものが出てきていました。 ポポ「うわー!ピチューさーん!」 ナナ「誰か…来て下さい…。」 その後、ピカチュウはなんとか息を吹き返しました。 プリン「ピカ君、大丈夫プリ?」 ピカチュウ「…一瞬死んだおじいちゃんが見えたよ…。」 ネス「うわ…すごいヤバイ状態だったみたいだね…。それで、名前は?」 子供リンク「言える状況か?」 ピカチュウ「ゴホゴホ…。大丈夫…。えっとね、僕の案は…スマデラ戦隊…。」 カービィ「ふんふん。」 みんなピカチュウの言葉にじっと耳をすませていました。 ピカチュウ「…スマデラ戦隊…。」 ピカチュウはその言葉でずっと止まっていました。 カービィ「スマデラ戦隊なにー?」 プリン「結局もったいぶってるプリ〜!」 みんなピカチュウの次の言葉を待っています。 ピカチュウ(…どうしよう…。こういえばカービィとプリリのケンカが止まって落ち着いてくれると思って言っただけなのに…。まさかここまで発展するなんて…。苦し紛れにスマデラ戦隊って言ったけど…。その後が浮かばない…。) ピカチュウはかなり困っているようです。そこにアイクラの台詞が飛び込んできました。 ナナ「なんだか…わくわくするね、ポポ…。」 ポポ「うん。もうすぐ僕達が戦隊になれるんだもんね、ナナ。」 するとピカチュウは直感的にこの台詞を言っていました。 ピカチュウ「ナナレンジャー!スマデラ戦隊ナナレンジャー!これでどう?」 ナナ「えっ…?私の…名前が…レンジャー名…?」 ピカチュウの言葉に真っ先に驚いたのはもちろんナナでした。 ピカチュウ「あ…ごめん、やっぱり別の名前の方がよかったよね?」 ナナ「…ううん…。恥ずかしい…けど…すごく…うれしい…です…。」 ナナは笑顔で言いました。 プリン「スマデラ戦隊ナナレンジャーか…。すごくいいプリ!」 カービィ「ボクそれがいー!」 ピチュー「ボクもさんせー!」 子供リンク「うん、オレららしくていいんじゃないか?」 ポポ「ナナさえよければいいですよ。」 ネス「じゃあ決まりだね。」 全員『わーい!』 こうして戦隊名が決まりました。 子供リンク「よーし、戦隊名が決まったから次は誰が何色になるか決めよう!」 子供リンクが言いました。 カービィ「とーぜん、ナナレンジャーなんだからリーダーはナナだよね〜。」 ナナ「え…?」 ナナの顔が赤くなりました。 ポポ「だめですよ。戦隊もののリーダーは男と決まってるんです。」 ネス「あー、そうだよね〜。確かリーダーは必ずしもレッドで男だったもんね〜。」 ピチュー「それにナナねーちゃんみたいなおとなしいこにリーダーはできな…。」 台詞の途中でピチューはピカチュウに口をおさえられました。 ピカチュウ「ピチュー、人を傷つけるようなこと言わない!ハハハ、まあそれはさておき、じゃあリーダーのレッドは誰がやる?」 ネス「もちろん僕だよ!赤い帽子かぶってるし。」 ポポ「それは…ちょっと微妙じゃありませんか?」 またポポが反論しました。 ネス「なんでさ!」 ポポ「だってレッドは熱血漢のある人と決まってるんです。」 ネス「つまり僕はそうでない…と?」 ポポ「ええ!ネスさんそう思ってたんですか?!」 ポポは本気で驚いていました。 ネス「…何気にむかつくんだけど…。」 プリン「でも確かにネスしゃんはレッド向きじゃないプリ。」 カービィ「そ〜だよね〜。」 ネス「むっかあ!みんなまでそういう?じゃあみんなはレッドは誰がいいのさ!」 ネスはカンカンに怒っていました。 ピチュー「えーっとね、リンくーん!」 全員子供リンクを指差しました。 子供リンク「…へ?」 プリン「そうプリ!熱血漢ならリンくんの方があるプリ!」 カービィ「そうだよね〜。」 ポポ「うん、リンさんならレッドに適任ですよ。」 ナナ「いいと…思います…。」 みんな子供リンクに賛成しました。 子供リンク「…マジ?」 ネス「え〜!どうしてさ〜!確かにリンくんは適任かもしれないけど外見もろ緑じゃん!」 もちろんネスはカンカンです。声を粗げています。 プリン「そんなのレッドに着替えればいいプリ!」 ピカチュウ「確かにリンくんは赤い服持ってるよね…。」 ピチュー「じゃきまりー!そうと決まったらリンくんさっさと赤い服に着替えるプリ!」 プリンは子供リンクを部屋から追い出そうとしました。 プリン「ここにはレディーが2人もいるプリ。外で着替えるプリ!」 子供リンク「おい、何勝手に話進めてるんだよ!遊びのために服着替えるなんて面倒だぞ!」 プリン「緑じゃリーダーになれないプリ。ごっこといえどもなりきることが大事プリ!」 子供リンク「むちゃくちゃだ、全く。」 プリン「さ、さっさと着替えるプリ!」 子供リンク「ひぇ〜。」 子供リンクは外に出されました。そして、 ミュウツー「おい、一体なんなんだ?」 外にはミュウツーがいたのです。 子供リンク「あ、ミュウツー。」 ネス「え?ミュウツーさん?」 ミュウツー「ずいぶんと騒がしいが、この部屋を掃除したいんだ。ちょっと離れてくれ。」 ミュウツーはずかずかと部屋に入ってきました。 プリン「えー!ひどいプリ〜!おそうじなんてあとでもできるプリ〜。」 ミュウツー「後で後でというから何もできないんだ。それに外は雨だからまめに掃除をしないと湿気がこもるんだ。」 やけにミュウツーはお母さんらしいことを言っています。 ポポ「ミュウツーさんって家庭的なんですね。」 ナナ「優しい…ところも…あるんですね…。怖い方だと…思ってましたが…。」 ピカチュウ「これは…優しいってことなのかな?」 カービィ「ミュウツーやさしー!」 ミュウツー「え、いや、私はただ家事をこなそうとしてるだけで…。」 プリン「もーう、そんなに奥ゆかしいとこも笑えちゃうプリ。」 ミュウツー「だ、だから…。」 ピチュー「だいすきー、ミュウツーおじちゃん!」 ミュウツー「!」 ピチューの台詞にミュウツーは凍り付きました。 子供リンク「うわ…言っちゃったよ…。」 ピカチュウ「お、おじ…あちゃー…。」 ミュウツー「……。」 かなりのショックを受けたのかミュウツーはそのまま固まってしまいました。 ピチュー「どうしたの、ミュウツーおじちゃん?ミュウツーおじちゃん、ミュウツーおじちゃん、おじちゃん、おじちゃん!」 ミュウツー「……。」 ピチューの台詞の一つ一つがミュウツーの心を突き刺しました。 ネス「ミュウツー…かなり傷心だね…。」 ピカチュウ「ピチュー、もうその辺にしてあげなよ…。」 ポポ「そうですよ、ミュウツーさんのことはお兄ちゃんですよ。」 ピチュー「え〜、ミュウツーはおじちゃんだよー。」 ナナ「ミュウツーさんは…頭脳が…発達してるだけで…生まれて…そんなに…年では…。」 ピチュー「そーうー?こえはおじちゃんだよ〜!」 カービィ「ちがうよピチュー。ミュウツーはおじさんじゃなくておじーさんだよー。」 ミュウツー「…お、おじい…。」 ミュウツーはそれだけ言ってばったり倒れてしまいました。 ポポ「わー!ミュウツーさーん!」 ナナ「しっかり…してください…。」 もう周りは大騒ぎです。 ネス「うひゃー、大変だ大変だ!プリン、布団持って来て!」 プリン「…戦隊ごっこは?」 子供リンク「それどころじゃねーだろ!」 こうして戦隊ごっこは中断になってしまいました。 ミュウツー「…う〜ん…。」 ミュウツーは布団の中でうなされていました。 子供リンク「それにしてもあのミュウツーが寝込むほどショック受けるなんて…。」 ネス「ミュウツーもああ言われるのは嫌なんだね…。」 ピカチュウ「ミュウツーに悪いから静かにしてようね。」 プリン「それじゃあ戦隊ごっこは中止…?」 ポポ「残念ですが、そうですね。」 ナナ「しかたないですね…、ミュウツーさんの…ためですし…。」 しかし、こういう時、そう言われて納得できない者はいるものです。 ピチュー「えー!!せっかくなまえきめたのにー!」 カービィ「またひまになるよ〜。」 ネス「とはいわれてもねえ…。」 ピチュー「そうだ、ミュウツーおじちゃんをべつのとこにつれていこーよ。」 カービィ「あっ、そっか〜。そうすればまたあそべるね〜。ボクがミュウツーをしずかなとこにつれてくよ。」 カービィの言葉にみんなうっときました。 ネス(カービィがミュウツーをどこかに連れていく?) 子供リンク(カービィのいう静かな場所って?) ピカチュウ(トイレの場所すら覚えてないカービィに案内なんて…。嫌な予感…。) ピチュー「カービィくん、しずかなとこってどこなの?」 カービィ「もちろん、ボクの口のなかー!じゃあ吸い込みまーす!」 カービィはミュウツーに向かって口を開けました。 子供リンク「うわー、そこだけはやめてくれー!」 ネス「病状悪化するよ〜!」 子供リンクがミュウツーの前に立ち、ネスがカービィの口を塞ごうとしました。その拍子にネスはカービィに吸い込まれてしまいました。 カービィ「ネスカービィ!」 カービィはネスの能力をコピーしました。 子供リンク「わわ!ネスがミュウツーの代わりに吸い込まれた!」 カービィ「さあみんな、バトルタイムだよ!」 ピカチュウ「うわ、ちょっと唐突過ぎるよ!」 ポポ「まだ戦隊ごっこの準備は整ってませんよ。」 カービィ「そんなもの、必要ない!いっくよー!PK、フラーッシュ!」 バババババ!! 部屋は衝撃波に包まれました。 『わわわわわわわわ〜〜〜〜!!!!!』 攻撃が止んだ時、カービィ以外はしびれていました。 ピチュー「カービィくん、ひどい…。」 ネス「僕なんて吸い込まれた上に攻撃受けたんだよ…。」 プリン「ひどいプリ…。」 カービィ「…ペポ?」 当の本人は元に戻ってぼーっとしていました。 ミュウツー「う、うー…ん…。」 ミュウツーも被害にあい、ますますうなされていました。 子供リンク「あああ…病状悪化しちまった…ガクッ。」 彼らは倒れてしまいました。 プリン「じゃあみんな回復したし、戦隊ごっこを再開するプリ!」 気絶していたメンバーはミュウツー以外はなんとか回復しました。 ネス「こ、こんな状況でも続けるの…?」 プリン「そうプリ!でもさすがに戦う真似をするのはミュウツーしゃんに迷惑だからみんなのカラーを決めるだけするプリ!」 ピチュー「わーいわーい!」 カービィ「またあそべるよ〜!」 この2匹は戦隊ごっこができるとわかってすっかり元気になりました。 ポポ「元気ですねぇ、みんな。」 ナナ「私達も…負けて…られませんね…。」 プリン「レッドはもうリンくんに決定してるプリ、次はブループリ!」 ポポ「ブルーは知的で冷静でクールなタイプですね。」 ナナ「あ、それなら…ポポ…じゃない…?青い…服…だから…。」 子供リンク「え?それ、マジで言ってるのか?青い服はつけたし?」 ナナ「は、はい…。どうして…聞くん…ですか…?」 ナナは大真面目な顔で聞いていました。 子供リンク「な、なんでって…。」 ナナ「ポポほど…知的で…冷静で…クールな人が…この中に…いるん…ですか…?」 ナナの中でポポは完全に美化されていました。 ポポ「ナナってば…それは言い過ぎだよ…。」 ナナ「あっ…そ、そうだね…。」 ネス(うわー、あれバカップルでしょ?) ピカチュウ(でも2人はお互いのことを友達以上恋人未満って聞いてるんだけど…。) プリン(ううん、あれは恋人関係に決まってるプリ!) みんなはいつの間にかひそひそ話をしていました。 ネス「あー、じゃあブルーはポポでいいよ、次は何色?」 ポポ「じゃあイエローにしましょう。」 カービィ「それはもうピカチュウだね。」 ピチュー「えー!ボクだってイエローだよ〜!」 カービィ「じゃピチューもイエローね。じゃつぎー!」 プリン「はいはいはい!プリリとナナしゃんはピンクプリ〜!」 カービィ「えー!ボクもピンクがいー!」 ナナ「で、でも…ピンクは…女性…限定…ですよ…。」 ポポ「それが王道です。」 カービィ「やだー!ピンクがいいー! カービィは駄々をこねました。 プリン「カー君、ピンクばかり数が多くてもしょうがないプリ。」 カービィ「イエローはふたりだよ〜!」 プリン「ピンクだってもう2人プリ。」 ネス「はいはいはい、もうそれは後回しにしてまだ決まってない僕の色を決めようよ。」 再びケンカを始めそうになったカービィとプリンに話題をそらそうとネスが入ってきました。 ピカチュウ「後は何色が残ってるの?」 ポポ「戦隊ものに使われる色はあとブルーより頭脳派のグリーンと過去がディープなブラック、ピンクと同類のホワイト…。こんなところでしょうね。」 プリン「あっ、やっぱりプリリホワイトにするプリ!」 子供リンク「あそこまでピンクで言い争いしてたくせにあっさり乗り換えかよ。」 ピカチュウ「ネス、過去ディープ?」 ネス「……あんまり…。」 ピチュー「じゃーホワイトだね。」 ネス「…ちょっと待ってよ、ホワイトはピンクと同類なんでしょ?じゃあ女の子が王道でしょ?」 ナナ「…そうですけど…最近は…途中参加の…強い…お兄さん…ですね…。」 ポポ「それはネスさんに役不足ですよ。グリーンの方がましです。」 ナナ「…そうですね。」 ピチュー「じゃー、ネスおにーちゃんはグリーンね。」 ネス「…なんかミョーにむかつく言い方なんだけどまあいっか。」 これでやっと全員の色が決まりました。やっと戦隊ごっこが始まりそうです。 ミュウツー「う…うーん…。ずいぶんうるさいな…。」 そこへミュウツーが目を覚ましました。 プリン「あっ、やっとミュウツーしゃん起きたプリ!」 ミュウツー「一体何を話してたんだ?」 ピカチュウ「僕達を戦隊ものにしたら何色になるのかなって話さ。」 ミュウツー「ずいぶんくだらないことを話してたんだな。」 ネス「うん。あ…。」 ネスはミュウツーをじっと見ました。 ミュウツー「な、なんだ…?」 ネス「ねえ、ミュウツー。ミュウツーも戦隊ごっこに付き合ってくれない?」 ミュウツー「な、なんだと?!」 ミュウツーは驚いていました。 ネス「確か戦隊ものにはメカがつきものだよね。」 ポポ「は、はい。そうですけど…。」 ネス「ピチュー、イエローやめてカービィとミュウツーと一緒にメカ役やらない?そうすれば色のダブりもなくなるし、ほら、合体して超能力&電撃&コピーの使えるロボになるよ。うわー、強そー!」 ミュウツー「…貴様…私をバカにしてるのか…?どうやって合体するんだ!」(怒) ピチュー「え〜、できるよ〜。」 カービィ「ミュウツーがボクをおんぶしてピチューはミュウツーのうでにのせればね〜。」 ミュウツー「…それじゃあただの組体操だろうが。」 プリン「確かにミュウツーしゃんの言う通り組体操と合体とは違うプリ。それにメカとしての迫力もこのままじゃないプリ。」 プリンが言いました。 プリン「だ・か・ら、これを使うプリ!じゃ〜ん!」 プリンはキノコを出しました。 プリン「スーパーキノコプリ!これを使えばミュウツーしゃんは巨大化するプリ!そうすればメカらしくなるし、組体操みたいなことをしてもそれらしくは見えないプリ!」 ピチュー「あっ、それいい!」 カービィ「じゃさっそくつかおう!」 プリン達はミュウツーに迫ってきました。 ミュウツー「や、やめろ…そんなもん使うな…。」 ミュウツーは逃げ出そうとしました。 プリン「誰か、ミュウツーしゃんを捕まえるプリ!」 ネス&ポポ『はーい!』 ネスとポポが逃げ出すミュウツーをがっちり捕まえました。 ミュウツー「ば、馬鹿、離せ!」 ネス「だめだよ、わがまま言っちゃ。」 ポポ「すぐに戻るんですから心配しないでください。」 ミュウツー「そういう問題かー!!」 子供リンク「うわ…醜い…。普通逆だろ、これ。」 プリン「いくっプリよ〜!」 ビュン! プリンはミュウツーに向かってキノコを投げました。その時、 ミュウツー「テレポート!」 シュン! ミュウツーは超能力で姿を消しました。キノコは消えるまでミュウツーのいた場所に向かい、そのままそこを通り抜け、屋敷の壁に当たりました。その瞬間、キノコは消え、部屋が揺れ始めました。 ゴゴゴゴゴゴ 子供リンク「わっわっ!なんだ!?」 ネス「逃げろー!」 全員屋敷を飛び出しました。そして、全員が避難したとき…。 雨の降る中、ヨッシーが買い物から帰ってきました。 ヨッシー「やっとケーキが買えました。さあ、帰ってゆっくりいただきましょう…。」 ヨッシーはそこまで言って立ち止まりました。自分の帰る家―スマデラ屋敷のあるはずの場所には屋敷らしきものは影も形もないのです。 ヨッシー「…ボク…どこかで道を間違えたんでしょうか…。」 最初はそう思いましたが、よく見ると傘をさしたスマデラメンバーがたむろしているのが見えたので近づいてみました。 ヨッシー「あの〜、何があったんですか…?」 マリオ「お、ヨッシーか。聞いてくれ。いきなり地震が起こったと思ったら屋敷が縮んで見えなくなっちまったんだ。なんとかみんな避難して無事なんだが…。」 フォックス「屋敷はなくなっちまったんだよ。」 クッパ「下手に動けば屋敷を踏み潰すかもしれんぞ。」 みんな屋敷の跡地の周りに立ち往生していました。 ネス「…ねえ…まさかこれって…。」 プリン「スーパーキノコと毒キノコを間違えたみたいプリ。」 子供リンク「んでミュウツーがキノコをよけたからキノコは屋敷に当たって…。」 カービィ「ちいさくなっちゃったんだね〜。」 ピチュー「どれくらいちっちゃくなったんだろ〜。」 ポポ「どうしましょうか…。何かの悪影響か異常なくらい小さくなって…。」 ナナ「そのまま…元に…戻らないし…。」 ピカチュウ「それを知ったらみんな怒るよ…。」 スマデラ子供組はばつのわるい顔をしていました。 ミュウツー「これは早いうちに正直に話して謝るべきだぞ。」 ネス「それで済むならとっくにやってるよ。みんなは怒ったら怖いんだから!」 プリン「だいたいミュウツーしゃんが素直に当たってたらこんなことにならなかったプリ!」 ピチュー「そーだそーだ!」 子供リンク「オレ達今日はどこで寝るんだよ。雨の中野宿なんかいやだからな。」 カービィ「そーだそーだ!」 ポポ「まあミュウツーさんが小さくなってしまうのも大変ですけど後先考えて行動してください。」 ピチュー&カービィ『そーだそーだ!!』 ネス達はミュウツーに責任転嫁しました。 ピカチュウ「ねえ、ナナ…。悪いのは戦隊ごっこをやろうなんて言い出したネスの気がするんだけど…。」 ナナ「そうですか…?私は…この…雨のせいだと…思いますが…。」 ピカチュウ「ま確かにそう思う気持ちもわかるけど…。」 ネス「悪いのはミュウツーだ〜!!」 この大声にスマデラメンバー達は全員振り向きました。 マリオ「ネス、どういうことだ?」 ネス「あっ、マリオ、みんな。聞いてよ。こんなことになったのはミュウツーのせいなんだよ。」 ガノンドロフ「それは本当か?」 ネス「本当だよ。でもミュウツーってばちっとも謝ってくれないんだから。」 ミュウツー「な、何言ってるんだ!もともとお前達が馬鹿なことするからだろ…。」 マリオ「ミュウツー!」 すでに全員の怒りはミュウツーに集中していました。 ミュウツー「ち、違う!悪いのはネス達で私は被害者…。」 ファルコン「そんなガキ達にこんなたいそれたことができるか!」 ピーチ「そんなあなたにはきつーくおしおきしなくちゃね。」 もはやミュウツーの言い分など誰も聞いてはおらず、ミュウツーへの攻撃準備は完了していました。 全員『覚悟しろー!!』 ドガッ ドガッ ドガッ ミュウツー「ぐわあ〜!!」 ミュウツーはあわれみんなにボコボコにされていきました。 ネス「よかった。これでもう僕らは叱られずに済むよ。それにしても大人は扱いやすいね〜。」 カービィ「そうそう。ボクたちにはやさしいもんね〜。」 子供リンク「オレ達の言うことはすぐ鵜呑みにするしな。」 ピチュー「こどもサイコー!」 プリン「大人なんてなりたくないプリ!」 みんなこっそり大人をバカにしていました。 ピカチュウ「ああ、みんな…。なんでそんな方向に行っちゃうのさ…。」(涙) ポポ「まあまあ、それが彼らなんですし…。」 ナナ「みなさんの…個性は…大事に…しましょうよ…。」 こうしてスマデラ子供キャラ達は大人達に優越感を持っていきました。ちなみにミュウツーはこの日以来閉鎖的な部分をより一層深めることとなってしまいました。