トライ・チェンジ(シュン作) ネス「おはようカービィ!」 カービィ「おはよー!」 朝が来ました。みんな元気に挨拶をかわしています。 ロイ「リンクさん、ピーチさん、おはよう!」 ロイはリンクとピーチに挨拶をしました。 リンク「あ、お、おはよう…。今日も…元気そうだね、ロイ君。」 ロイ「うん、2人は元気か?」 ピーチ「私はバリバリ元気よ!」 リンク「僕も…元気だよ。」 リンクは少し小さい声で言いました。 ピーチ「リンク、元気ならもっと元気よく言いなさいよ。」 リンク「そ、そう?自分では元気出してるつもりだけど…。」 ロイ「リンクさんってそういう性格なんだよな。なんていうか…口下手…かな?」 リンク「ご、ごめんね。」 ロイ「いや、何も謝ることないって。」 その時、 ガノンドロフ「3人ともおはよう!」 ガノンがやってきました。 ロイ「ガノンさん、おはよう!」 ピーチ「こっち来る?」 ガノンドロフ「じゃあ一緒にさせてもらう。」 ガノンは走り出しました。 ピーチ「あっ、気をつけて。そこさっき水をこぼして拭いたところ…。」 ズルッ ズシャー リンク「うわっ!」 言うが早いかガノンは滑ってそのままリンクに体当たりしてしまいました。 ガノンドロフ「あっ…。」 リンク「…ガノン…。」 リンクはすぐに立ち上がりましたが、ガノンに怒りの目を向けています。 ガノンドロフ「ああ、ご、ごめ…。」 ビシュッ! 謝る前にブーメランがガノンを襲いました。 ガノンドロフ「ぶっ!」 リンク「ガノン…またこんなことしたら許さないから…。」 リンクはガノンを鋭く睨みつけました。それは先程までの控えめな彼とは全くの別人でした。 ガノンドロフ「…こんなのただの事故じゃないか。」 リンク「その事故まがいのことを君は何回やったっけ…。これで120回目なんだけどな…。」 ピーチ「まーまー、落ち着いて、それよりもうすぐ朝ご飯になるわよ。いきましょ。」 こうして彼らの日常生活が始まりました。しかし、今日ばかりはいつもと同じ日にはならないということにはまだ誰も気づいていませんでした。  その日の夕方のことでした。夕ご飯前に事件は起こりました。 リンク「…今まで読んだ中で判断すると、ロイ君には…この本がいいんじゃない?」 今リンクはロイの頼みで彼でも読めそうな本を探していました。 ロイ「あのー、リンクさん。これ…どう見てもギャグマンガなんだけど…。」 リンク「この前字の本読んだとき1分で倒れちゃったじゃない。」 ロイ「それはそうだけど…。」 どうやらリンクはマンガも本も同類だと思っているようです。ロイはため息をついてしまいました。そんな時、 ロイ「あれ?あそこから来るのは…。」 向こうからマルスとガノンがやってきました。2人も彼らに気づいたようで、一瞬こちらを見た後お互いの顔を見合わせ、リンク達に向かって手招きをしました。 リンク「何だろう、あの2人…。」 ロイ「とにかく行ってみるか。」 リンクとロイはマルス達に向かって走り出しました。その時です。リンク達の足元が光りました。 リンク「?」 ロイ「なんだ?」 その内、光は下からリンク達を襲いました。 リンク「!何これ!」 ロイ「眩しい!」 リンク&ロイ『わああああああ!!!!』 光がおさまった時、2人ともその場に倒れていきました。マルスとガノンはそんな2人に駆け寄りました。 マルス「大丈夫か?」 ロイ「う、うーん…。だ、大丈夫…。」 リンク「な、なんだったんだ、今の…。」 2人ともすぐ起き上がりましたが、何か様子が変です。 ロイ「どこも変わったことはないみたいだけど…え?」 リンク「一体何があったんだ…。は?」 2人はお互いの顔を見ました。 ロイ「な、なんで…。僕がそっちにいるの?」 リンク「こっちも同じく…。」 マルス&ガノン『え?』 ロイ「まさか…。」 リンク「僕達…。」 ロイ&リンク『入れ代わってる――!!』 2人は叫びました。なんとリンクとロイは互いの精神が入れ代わってしまったのです。つまり、ロイの体にリンクの精神が、リンクの体にロイの精神が入ってしまったのです。 リンク(ロイ)「で、これからどうする?」 ロイ(リンク)「どうするって…それは…。」 その後2人はなんとか落ち着きを取り戻し、今後を話し合うことにしました。 ロイ(リンク)「とにかく他の人達には内緒にしない?」 リンク(ロイ)「そうだな。みんなに言ったらきっと話がややこしくなる。2人だけの秘密に…。」 マルス&ガノン『何を秘密にするの?』 リンク&ロイ『わあああ!』 いきなり横からマルスとガノンが現れてリンクとロイはひっくり返りました。 リンク(ロイ)「2人とも…まだいたのか?」 ガノン「2人で勝手に話を進めてるから、」 マルス「こっちはすごく気になるんだけど。」 2人とも息ピッタリです。 リンク(ロイ)「ちょ、ちょっと2人で話してただけだろ。」 ロイ(リンク)「2人の…秘密の話してたの。」 リンク(ロイ)「とりあえず2人には関係ないからあっち行っといてくれ。」 リンクの姿のロイはマルスとガノンを追い出そうとしました。が、それが間違いのもとだったようです。 ガノン「なんかさ…リンクやけに積極的じゃないか?」 リンク(ロイ)「ギクッ!」 マルス「あ、同感…。」 2人はリンクとロイに変な顔を見せました。特にガノンなんかはしつこいくらいじろじろ見るのです。 ガノン「ロイもずいぶん大人しめでまるでリンクみたい…。」 ロイ(リンク)「そ、そんなことないよ。ガノン、いい加減なこと…。」 マルス「え?ガノン?」 ロイ(リンク)「あっ、し、しまった…。」 ガノン「やっぱり怪しい…。」 マルスとガノンは更に変な顔をしました。 ガノン「わかった!2人は…。」 リンク&ロイ(!も、もうばれた…?) 2人は誰が見てもわかるくらい全身真っ青になってしまいました。 ガノン「2人は…。」 ガノンがリンクとロイが入れ代わったことを悟ってしまったと思い、顔をひきつらせました。 ガノン「2人は…お酒に酔ったんでしょ。」 リンク&ロイ「だあ!」 ドガシャン!! リンクとロイはひっくり返りました。 ガノン「人間お酒に酔ったら性格変わるもんでしょ?だから2人も酔っ払って性格が変になったんじゃないの?」 リンク&ロイ「ほっ。」 どうやらガノンにはばれていなかったようで2人とも安心しました。しかし、 マルス「なんでこの2人がこんな時にお酒で酔わないといけない。」 ガノン「えー、そう?じゃあそういう自分はわかってるの?」 マルス「そうだな…2人は精神交換されてしまったんじゃないか?」 リンク&ロイ「だあ!!」 ドガシャーン!! 2人は今度はあっさりばれてまたまたひっくり返ってしまいました。 ガノン「よく転ぶねぇ。」 マルス「その様子だと図星みたいだ。」 リンク(ロイ)「そ、そ、そ、そんなことあるわけないだろ!」 ロイ(リンク)「そ、そうだよ。そんな非現実的なこと言わないでよ。」 口ではそう言いますが、動揺しているのは明らかです。しかも2人とも視線がマルスからそれています。 マルス「ちゃんとこっち向いて言えよ。」 ガノン「やっぱり図星だね。でもまさか2人もだったなんてねえ。」 こうなってはもういくら弁解しても無駄です。2人は仕方なく認めることにしました。 リンク(ロイ)「はあ、さっき内緒にしようって決めたばかりなのに…。って2人も?」 ロイ(リンク)「もってまさか…。」 ガノン「そう。そのまさか。こっち2人もなんだ。僕がマルス。」 マルス「俺はガノンだ…。」 リンク&ロイ『えええええ!!』 リンクとロイは大声を出しました。 マルス(ガノン)「いちいちうるさい奴らだな。」 ロイ(リンク)「でもそういえば…2人の口調もおかしかったような…。」 リンク(ロイ)「ああ、確かにそうだったような…。それにガノンさんはお酒で酔っ払ったなんて変な発想する人じゃなかったし…。」 ガノン(マルス)「2人とも言われてやっと気づいたの?僕らなんて最初からわかってたし。」 リンク(ロイ)「さ、最初から?!じゃあなんでお酒に酔ったとか言ったんだ?」 ガノン(マルス)「ちょっとからかっただけだよ。そんなことにも気づかなかったの?」 リンク(ロイ)「…こいつぅ…。」 リンク姿のロイはさらりと言うマルスに湯煙をたてていました。今にも怒り出しそうです。ロイ姿のリンクはそれを尻目に、 ロイ(リンク)「だけどよく最初からわかったね。入れ代わったって。」 マルス(ガノン)「俺達も昼に同じふうにして入れ代わったんだ。鈍いな。」 ロイ(リンク)「!」 入れ代わってもやはりリンクはリンクです。ガノンに怒り、 ロイ(リンク)「何さ、人を馬鹿にして…。」 マルス(ガノン)「ま、まずい…。」 ロイ姿のリンクはマルス姿のガノンを殴ろうとしました。が、 ロイ(リンク)「……駄目だ、ガノンの身体でないと殴れない…。」 マルス(ガノン)「あーっ、助かった…。」 ガノン(マルス)「あーっ、よかった。僕の身体に傷がつくところだった。」 ガノンもマルスもほっとしました。 ロイ(リンク)「この怒りはどこに向ければいいの…。」 リンク(ロイ)「我慢しかないと思うぞ。」 ガノン(マルス)「だね。あっ、間違ってもガノンさんの姿をしてる僕に怒らないでね。もしそうしたら…。うふふふふ。」 ガノン姿のマルスは怖い笑いをしました。それに全員震え上がりました。 リンク(ロイ)「こ、こわ…。」 マルス(ガノン)「俺、自分の身体が怖いと思うのは初めてだぞ…。」 ロイ(リンク)「身体が変わっても人格は変わらないみたいだね…。」 そんな会話をかわしながら、みんなの集まる夕食の時間は刻一刻と迫ってきていました。  そしてスマキャラ達の夕食の時間がやってきました。 リンク(ロイ)「ああ、夕食か…。みんなに変に思われないようにさっさと食べてここを離れよう…。」 リンク姿のロイはそうつぶやきながら席につきました。そこへ、 ピーチ「あら、リンク?あなたどうしたの?」 いきなりあてられてしまいました。リンク姿のロイはぎくっとしました。ちなみにロイ姿のリンクは返事をしそうになって慌てて口を自分でふさぎました。 リンク(ロイ)「な、ななにか変?」 ピーチ「変も何もあなたがガノンさんととなりの席で大丈夫なの?」 リンク(ロイ)「えっ、あ…。」 ロイはリンク姿だということを忘れ間違えてガノンのとなりの席に座っていたことに気づきました。 ピーチ「リンク、あなた夕食ではいつもはガノンさんの席の近くには近寄りもしないのにどうしたの?」 リンク(ロイ)「えっ、えっと…それは…。」 リンク姿のロイはかなりパニックになっていました。そのとなりではガノン姿のマルスがロイのフォローもせずくすくすと笑っています。ロイ姿のリンクもまだ口をふさいだままでフォローは期待できそうもありません。 リンク(ロイ)「あっと…ハハハ、なんかぼーっとしてたみたいだ。なんでガノンさ…ガノンなんかのとなりに座ったんだろ…。」 リンク姿のロイは慌てて別の席に移動しました。しかしスマキャラ達の視線はリンク(ロイ)に集中していました。 リンク(ロイ)「あ、あのー、みなさん。そんなにじろじろ見られると食べにくいんですけど…。」 ルイージ「だって…なあ…。」 プリン「おかしいもん!」 それを見兼ねたマルス姿のガノンは、 マルス(ガノン)「ご飯おかわり!」 ガノンはご飯を何ばいもおかわりしました。 マルス(ガノン)「おかわり!」 ピカチュウ「えっ、また?」 マルス(ガノン)「今日はお腹ペコペコなんだ。食べないとやってられない。」 マルス姿のガノンはご飯を食べまくりました。普段食いしん坊でもないキャラがご飯を食べてばかりいるの今度は彼に視線が集中する番です。 ヨッシー「マルスさん結構食べるじゃありませんか。」 カービィ「ボクもまけないぞー!」 リンク(ロイ)「…?」 いつの間にかリンク(ロイ)に目線を向ける者はほとんどいなくなっていました。そんな彼にマルス(ガノン)はウインクをしました。それでやっとわかりました。 リンク(ロイ)(そうか、ガノンさんはああやってこっちへの注意をそらしたのか。後でちゃんとお礼いっとかないと。) しかし、1人嫌そうな顔をしている人がいました。ガノン姿のマルスです。そして立ち上がり、 ガノン(マルス)「ねえガノ…マルス。もうそのくらいにしたら?ヨッシーやカービィじゃないんだからお腹壊すよ。」 台詞は穏やかで笑顔ですが、明らかに怒っています。それにマルス(ガノン)はたじたじになり、 マルス(ガノン)「は、はい…ごちそうさま…。」 あっさり夕食を終わらせ、席を去っていきました。 ロイ(リンク)「ガ、ガノンだけでも充分迫力あるのにマルス君の怒りの笑みがプラスされたら…もう最強だよ…。」 ロイ姿のリンクはそうつぶやきました。 マリオ「今日はなんかみんな変だな…。」 ゼルダ「……。」 みんなリンク達を変に思っていましたが、特にゼルダはおかしく思っているようでした。 リンク(ロイ)「あー、やっと夕食が終わったー。」 ロイ(リンク)「みんな変な顔してたけどなんとかごまかせたみたいだね。」 マルス(ガノン)「とりあえず今日1日は無事終わったな。」 ガノン(マルス)「でもガノンさん、もう大食いするのはやめてね。僕の身体が太るから。」 4人は揃って話をしていました。 リンク(ロイ)「んじゃそろそろ寝る準備をしますか。」 「ちょっと待つんだな。」 その時、4人の後ろから声がしました。振り返るとシークがいました。 シーク「お前達、何か僕達に隠してるだろ。」 ロイ(リンク)「か、隠してるなんて…な、何も…。」 シーク「だったら何故お前は口を手でふさいだりした?あの時お前に話していた奴もいなかったと思うぞ。」 ロイ(リンク)「そ、それは…。」 リンク(ロイ)「そんなことどうだっていいじゃん。」 シーク「よくないな。お前も大嫌いなはずのガノンのとなりに座っただろ。ロイ以上におかしい行動だな。」 リンク(ロイ)「いや、だからそれは…。」 シーク「マルスもそうだ。急に大食いになって。これを気にならない奴がいると思うか?」 ガノン(マルス)「ちょっと!」 マルス(ガノン)「ま、まさかあそこまで気にするとは思わなかったんだよ。」 シーク「きわめつけはガノンだな。ガノンなんかがマルスみたいに笑顔で怒るなんて芸当できるわけがない。」 シークは次々に4人を押していきました。そして彼はゼルダに戻り、 ゼルダ「あなた達4人、何か隠しているのでしょう?はっきりと話してください。」 ゼルダは4人に詰め寄りました。 ロイ(リンク)「ど、どうしよう…。」 リンク(ロイ)「やばいな。」 マルス(ガノン)「言うべきか言わざるべきか…。」 ガノン(マルス)「もう言っちゃわない?ゼルダさんだったら構わないと思うよ。」 3人『それもそうだし、まあいいか。』 というわけで4人はゼルダに本当のことを打ち明けました。 ゼルダ「そ、そうだったんですか…。それならつじつまが合いますね。」 リンク(ロイ)「相手の目をごまかすのは難しいなあ。」 ゼルダ「でもお互いの精神が入れ代わるって…楽しそうですね。」 4人『えええええ!!』 ゼルダの台詞に4人とも驚きました。 マルス(ガノン)「何でそんなことが言える?」 ゼルダ「だって面白いじゃありませんか、精神交代なんて物語の中でだけのことだと思ってましたから。私も誰かと入れ代わってみたいです…。」 リンク(ロイ)「よくそんなことが言えるよな。」 ロイ(リンク)「チャレンジャーだね…。」 マルス(ガノン)「ゼルダ。精神交代って結構苦痛なんだぞ。お前の想像とは全く違うと思うぞ。周りの奴に知られないようにふるまったり…。」 ゼルダ「それでは思いきってみなさんに言ってしまっては…。」 ロイ(リンク)「で、でも…みんな混乱するかもしれないし…。」 ゼルダ「ですがいつかわかってしまうことですよ。」 リンク(ロイ)「うーん…。」 ガノン(マルス)「じゃあ言っちゃおっかな?もう僕吹っ切れちゃったし。なんかガノンさんになってるのも楽しくなったし。」 3人『ええええ!!』 今度はゼルダとガノン(マルス)を除く3人が驚きました。 ガノン(マルス)「時間がたったらもうゼルダさんの言うよう楽しいことになるもんだし。」 ロイ(リンク)「し、信じられない…。」 リンク(ロイ)「ああ、お前みたいにこの状況を慣れられる性格がうらやましい…。」 マルス(ガノン)「こうなればもうどうにでもなれ!言おうぜ!」 ロイ(リンク)「ええ!」 リンク(ロイ)「もうこれ以上リンクさんのふりはできない!みんなに言った方がいいかもな。」 ロイ(リンク)「えーっ、ロイ君までー?」 ほとんどの人達はゼルダに同意しました。 ゼルダ「じゃあ多数決で決まりですね。」 ロイ(リンク)「ちょっとちょっと。勝手に話を進めないでよ。」 しかし、ロイ(リンク)だけはまだ反対のようです。 マルス(ガノン)「なんだよ。お前ゼルダに反対するのか?」 ロイ(リンク)「できればそんなことしたくないけど…やっぱり納得いかないよ…。」 ガノン(マルス)「なんで納得いかないのさ。意味不明なとこなんかないはずだけど?」 ロイ(リンク)「そういう意味じゃなくて…。」 リンク(ロイ)「リンクさん、そういうのを往生際が悪いって言うんじゃないのか?」 これでは完全に多勢に無勢です。 ロイ(リンク)「…もう一度考えてみるよ…。」 ロイ(リンク)はその場を離れました。どうやらまだ納得していないようです。 ロイ(リンク)(とは言っても…なあ…。) そして彼は考えを変えたくもないようです。一休みしようと自分の部屋に戻ってベットに横になりました。 ロイ(リンク)(…ふう。ちょっと自分の気持ちを整理して見るか。) リンクは机に向かってノートを書き始めました。 ロイ(リンク)「あれ?なんとなく字が書きにくいな…。」 ゲームウォッチ「オーイ、ろいー。」 そこへゲームウォッチがやってきました。 ロイ(リンク)「あっ、ゲームウォッチさん。」 ゲームウォッチ「コノ前頼ンデタ本貸シニキタゾ。」 ロイ(リンク)「あっ、ありがとう…。」 ロイ(リンク)は本を受け取りました。その際ゲームウォッチはロイ(リンク)の方を変な目で見ていました。 ロイ(リンク)「な、何か?」 ゲームウォッチ「イヤ、別ニ…。」 そうは言いますが、ゲームウォッチの視線はやっぱりリンクに注がれていました。 ロイ(リンク)「あの…何かあるならはっきり言っていいよ…。」 すると、ゲームウォッチは、 ゲームウォッチ「オ前、イツカラ左利キニナッタンダ?」 ロイ(リンク)「え?あ…。」 見るとリンクはいつものくせで左でペンを持っていました。 ロイ(リンク)(しまった…いつものくせで…。今ロイ君の体だから右利きなんだった…どうりで書きにくいと思った。) ゲームウォッチ「マア、イッカ。ドウデモイイシ。ジャ、マタ明日ナ。オ休ミ。」 ゲームウォッチは部屋を出て行きましたが、リンクはしばらく放心状態でした。そして、リンクは部屋を飛び出しました。向かった先は、 リンク(ロイ)「あれ、リンクさん。」 ガノン(マルス)「どうしたの、そんな汗たらして。」 ゼルダ「走ってきたからですね。」 ロイ(リンク)「よかった…。みんなまだいた…。」 マルス(ガノン)「なんか俺達に用か?」 ロイ(リンク)「あのさ、ものは相談なんだけど…。みんなに本当のこと…言わない?」 その言葉にみんな驚きました。当然です。あそこまで反対していたリンクが急に賛成したのですから。 ロイ(リンク)「っていうか今すぐにでも言いたい!もう他人のふりなんかできない!」 マルス(ガノン)「どうしちゃったんだ、お前…。」 ガノン(マルス)「何があったの…?」 ロイ(リンク)「でも今日は夜遅くて無理っぽいから明日の朝に言おう…。ね、それでいいでしょ?」 どうやら彼はいつも通り左手を使ってしまったことですっかり自信を無くしてしまったようです。その事情を全く知らない4人はあ然とするばかりでした。 朝が来ました。スマキャラ達はいつも通り朝食を食べていました。そこへリンク、マルス、ロイ、ガノンはゼルダに率いられ、みな決意した表情でやってきました。 ヨッシー「あ、リンクさんマルスさんロイさんガノンさんゼルダさんおはようございます!」 ポポ「おはようございます。なんか今日はみなさん思い詰めたって感じですね。ね、ナナ?」 ナナ「え?う、うん…。」 一部の人達はリンク達の様子に気づいたようです。そんな中、第一声をあげたのはリンク姿のロイでした。 リンク(ロイ)「あのさ、みんなちょっと話があるんだけど…。」 ファルコ「あれ?珍しいな、リンクみたいな大人しい奴が話繰り出すなんて。」 ガノン(マルス)「この話は必ず全員に聞いてほしいことだからみんな一旦食べるのをやめて。特にヨッシーとカービィとドンキーは絶対に食べないで。」 ヨッシー「ええー!そんなー!」 カービィ「これからたべるとこだったのにー!」 ドンキー「ウホ?」(←聞いてない。) マルス(ガノン)「お前達は食ってたら人の話はきけんからだ。じゃあ言うぞ。聞いて驚くな。」 ほぼ全員『ええっ!!』 ズガシャン!! みんな言う前から驚いたため、リンク達はずっこけました。 ロイ(リンク)「あの…僕達まだ何も言ってないんだけど…。」 マリオ「だって聞いて驚くなって言ったから…。」 マルス(ガノン)「いや、そうは言ったが聞く前に驚けとは言ってない。」 リンク(ロイ)「もう言うぞ。ここにいる俺達4人は入れ代わったんだよ。精神が。」 リンク姿のロイがはっきり言いました。すると、一瞬の沈黙の後、 ファルコン「…どういうことだ、それ…。」 マルス(ガノン)「言ったままの意味さ。もう少し詳しく説明するとリンクの精神がロイの身体に、ロイの精神がリンクの身体に、そして俺はマルスの姿をしてるが中身はガノンだ。それで、今俺の身体にいるのがマルスなんだ。」 マルス姿のガノンが丁寧に説明しました。しかし、いきなりそう言われてもみんながみんな信じるはずがなく、 マリオ「おいおい、つまらない冗談はよせよ。」 ファルコン「そーそー、口調まで変えてからかってるんだろ。」 リンク(ロイ)「信じろよ!」 バンッ リンク姿のロイがおもいっきり叩きました。 ファルコ「お前もロイっぽく激しくするのやめろよ。そんなので俺はごまかされんぞ。」 リンク(ロイ)「!」 ロイは一触即発の危機に陥りました。 ロイ(リンク)「ロイ君、落ち着いて…。」 ガノン(マルス)「ねーねーみんな、そんなに信用しないならいろいろ質問してみてよ。」 ガノン姿のマルスが提案しました。 ピーチ「じゃあ私とマリオとガノンの3人だけで外食した時に食べた物は?」 マルス(ガノン)「サーロインステーキミディアム!」 マリオ「うっ…なぜ俺と姫とガノンしか知らないことを…。」 プリン「それじゃゼルダの伝説4つの剣に出てくる4人のリンクしゃんのカラーは?」 ロイ(リンク)「まず緑で赤、青、そして紫です!」 プリン「そ、即答プリ…。すごいプリ…。これはリンクしゃんにしかできない芸当プリ…。」 ルイージ「じゃあFE紋章の謎登場人物のレナの彼氏候補は?」 ガノン(マルス)「はいはいはーい、ジュリアンでーす!」 ルイージ「せ、正解…。」 クッパ「誰だよ、レナとかジュリアンって。こんなマイナーなこと紋章の謎の登場人物しかわからんぞ。」 ネス「じゃあFE封印の剣に出てくる神将器を全部言って!」 リンク(ロイ)「アルマーズ、デュランダル、フォルブレイズ、ミュルグレ、アポカリプス、マルテ、アーリアル、エッケザックス!」 ネス「おお、プレイヤーの手に入らないエッケザックスまで言えるなんて…こんな芸当ができるのはロイくらいだよ…。」 フォックス「これはもう信用しざるを得ないな。」 ガノン(マルス)「ね、わかってくれたでしょ?」 ファルコ「そうか?事前に話し合えばこういうことぐらいできるだろ?」 ファルコはまだ信用していないようです。これにはリンク達はキレて、 4人『信用しろ、チキン野郎!!!!!』 いつもならここでファルコは何か言い返すのですが、4人の物凄い気迫に押され、何も言えませんでした。 ファルコ「わ、わかった、わかった…。」 そしてもう反論する者はいませんでした。 ゼルダ「それじゃあみなさん納得したところで朝食を再開…。」 ゼルダの台詞が言い終わらぬうちに一部の人達が朝食を食べていました。 ヨッシー「あー。やっと食べられますー!」 カービィ「おなかペコペコー!」 ドンキー「うまいウホ!」(←最初から食べていた) そして他のみんなの関心もすでに他に移っていました。 マルス(ガノン)「おいおい、みんな聞くだけかよ…。」 リンク(ロイ)「どうやったら元に戻るかぐらい親身になって考えてくれよ…。」 ロイ(リンク)「他人事と思ってるね、みんな…。」 ガノン(マルス)「じゃあ僕は勝手に言わせてもらうね。」 ガノン姿のマルスは目をキラリと光らせ、わざとみんなに聞こえるように言いました。 ガノン(マルス)「みんな全く親身になって考えてくれないよね…。もし僕らが一生このままだったら明らかにみんなのせいにしても全く問題ないよねー。」 その瞬間、周りの空気が凍り付いたようになりました。 ガノン(マルス)「ああ、僕ってなんて不幸の星の元に生まれたんだ。だれもかれも非情で相手にもしてくれない…。これは誰かにやつあたりしないとやっていけないよ…。特に何の被害もあってない人達に…。」 マルスはさらに続けました。これでは完全に脅迫です。 マリオ「…しょうがないな…。考えてやるよ。どうすれば元に戻るか。」 ガノン(マルス)「え、ほんと!?ありがとう!!もちろんみんなもそうしてくれるよね!」 さっきとはうってかわって、最高の笑顔を見せました。これには全員うなづくしかありませんでした。 サムス「はあ、身体が変わっても性格は同じなのね、困ったものね…。」 ポポ「いいじゃないですか、あのままだとリンクさん達も不便でしょうから。」 ナナ「助け合いは…大切…です…。」 ルイージ「わかったからお前達も朝食にしたらどうだ?」 リンク(ロイ)「そうだな。」 ロイ(リンク)「いただきます。」 やっといつものスマキャラ達の朝がやってきたようです。 それから数日が経ちました。事件は全く何の進展も見せていませんでした。 リンク(ロイ)「…あれから何日も経つのにまだこのままなんて…。」 ロイ(リンク)「でもみんなちゃんと考えてくれてるみたいだし…。」 マルス(ガノン)「さすがにマルスの脅しは聞いたみたいだしな。」 ガノン(マルス)「みんなには難しすぎる問題だったかな?」 4人ともため息をついていました。 ゼルダ「ですがみなさんそろそろ慣れてきたのではありませんか?」 ゼルダはそんな彼らを慰めようとしていました。 ガノン(マルス)「ま確かにそれには一理あるよね。」 ロイ(リンク)「それもそうだけど…僕はすごい疲れちゃって…。」 マルス(ガノン)「ああ、リンクの奴はメチャ大変だったよな。」 リンク(ロイ)「ああ、急にフェレのみんながやってきて…。」 ゼルダ「ロイさん、つまり今のリンクにフェレの代表としてスピーチをお願いされて…。」 ロイ(リンク)「徹夜でスピーチ内容考えさせられたよ…。」 ガノン(マルス)「だけどそのおかげで一般市民のみんなの信用を保てたしよかったじゃない。」 ゼルダ「スピーチ、すごくよかったですよ…。」 ガノン(マルス)「うん。本物といい勝負、いや、それ以上かも…。」 リンク(ロイ)「おい。」(怒) ガノン(マルス)「あはは、ごめんごめん。」 マルス(ガノン)「しっかし、いつまでこの状況が続くのやら。」 5人「うーん。」 みんな頭を抱えました。と、そこへ、 ネス「あっ、みんなここにいたんだ。」 ネスが無邪気にやってきました。 ネス「みんなちょっと聞いて!」 ロイ(リンク)「何?元に戻る方法でも見つかったの?」 ネス「いや、そうじゃないんだけど…。みんな、ピクニックに行こう!」 5人『え?』 スマキャラのみんなは山にピクニックに来ていました。 ポポ「みなさん、気分はどうですか?」 ロイ(リンク)「すごくいいよ…。」 リンク(ロイ)「気分転換には十分だな。」 ガノン(マルス)「久しぶりに快感味わったかも!」 マルス(ガノン)「3人に同じだ。」 4人は久しぶりに幸せを感じました。 ナナ「みなさんに…楽しんでもらえて…よかった…。」 ネス「ナナの案なんだよ、息抜きにピクニックに行くっての。」 ポポ「ナナ、ナイスアイディアだったね。」 ナナ「……。」 ナナははにかんだ表情をしました。 リンク(ロイ)「あっ、もうみんな前に行ってるぞ!」 ロイ(リンク)「早く行こう。」 それから4人は楽しい時間を過ごしました。 カービィ「野球やるものこのゆびとまれー!」 リンク(ロイ)「あ、俺やる!」 ヨッシー「マルスさんの紅茶はおいしいですね。」 ガノン(マルス)「ピクニックに紅茶もいいもんでしょ?」 ピチュー「ガノンしゃん、そのままのほうがあいきょうあるよ〜。あそんで〜!」 マルス(ガノン)「いや、それじゃマルスに悪いって。だけどそっちから遊んでほしいと言われるなんて初めてだ。感動…。」 ゼルダ「このピーチさんのお弁当…おいしいですね…。」 ロイ(リンク)「うん。それに今はくたくただからもっとおいしくなってるんだろうね…。」 4人はそれぞれの時を過ごしていました。時間はゆっくり過ぎていきました。 ロイ(リンク)「ごちそうさま。」 ゼルダ「お昼はこれで終わりですね。」 リンク(ロイ)「大変だー!」 リンク姿のロイが慌てて駆け出してきました。 ロイ(リンク)「どうかしたの、ロイ君?」 リンク(ロイ)「マルスが背の高い一本杉に登ってるんだよ。落ちたら危ない!」 マルス(ガノン)「なにいー!じゃあ俺の体のピンチじゃん!」 いきなりマルス姿のガノンが生えてきました。 ロイ(リンク)「うわっ、ガノン!どこから出てくるのさ!」 マルス(ガノン)「マルスが登ってるってことは俺の身体がピンチってことじゃん!早くそこへ連れてってくれ!」 ゼルダ「そんな焦らなくてもいいじゃないですか。マルスさんはよく木に登っているじゃありませんか。」 ゼルダが落ち着かせようとしますが、 リンク(ロイ)「いや、今回はそういうわけにいかないんだ!とりあえずやばい!みんなも呼んできてくれ!」 ロイはかなり真剣に言っていました。 ガノン(マルス)「ヤッホー!!」 マルス(ガノン)「どっひぇ〜〜!!」 ロイの案内した場所に駆け付けたガノンとリンクは目を丸くしました。なぜならマルスの登っている一本杉というのが、 ロイ(リンク)「てっぺんが見えないよ…。」 マルス(ガノン)「俺達スマキャラを全員積み上げてもあの木の身長には全く届かんぞ。」 その一本杉のはるか上の方に小さくガノン姿のマルスが見えました。かすかに声も聞こえます。 ガノン(マルス)「あっ、リンク君、ロイ、ガノンさん。お〜い!!」 リンク(ロイ)「何がおーいだ!!危ないからさっさと降りろー!」 ガノン(マルス)「てっぺんまで登ったらー!」 マルス(ガノン)「あほかー!先はまだまだじゃないかー!登れるわけないだろー!」 ガノン(マルス)「わからないよー!僕は不可能を可能にできる人だからー!」 ロイ(リンク)「それは屁理屈じゃないのー?」 3人がいくら説得してもマルスは降りる気配がありません。 ゼルダ「みなさんを連れてきましたよー。」そこへ、ゼルダがスマキャラ達全員を連れてやってきました。しかし、遅かったようです。 ズルッ ガノン(マルス)「あっ!」 ガノン姿のマルスは足を滑らせて木から落ちました。 マルス(ガノン)「うわー、やっちまったー!」 リンク(ロイ)「みんな、助けるんだ!」 マリオ「みんな、集まれー!」 スマキャラ達がみんな束になって集まりました。 マルス(ガノン)「俺の身体ー!」 マルス姿のガノンはちょうどマルスの落下予想地点にやってきました。そして、 ゴンッ マルスとガノンは頭から激突しました。2人は目を回しながら周りのスマキャラ達を強引に押しのけました。スマキャラ達は次々お互いぶつかって倒れていきました。 リンク(ロイ)「あっ、あっ、あっ!」 ロイ(リンク)「どひぇ〜!」 リンクとロイもその被害にあい、 ゴツンッ!! リンク&ロイ「!!」 2人も頭をぶつけました。他のスマキャラも全員ぶつかり、その場の全員が気絶しました。 「う、うーん…。」 最初に気がついたのはリンクとロイでした。 リンク&ロイ「いたたたたー。全く…。」 リンクとロイはお互いの顔を見ました。そして驚きました。 リンク&ロイ『ああー!!元に戻ってるー!!』 リンク「ロイ君、戻ってる、戻ってるー!」 ロイ「本当!さっきぶつかった時戻ったんだー!」 2人は歓喜しました。 マルス「いたたた…。あれ?」 ガノン「おお、やった!戻ったぞ!マルス、やったぞ、戻った!」 こちらもリンク達と同じ方法で戻ったようです。ガノンはマルスの手をとって喜びました。 ガノン「おい、マルス、喜べ!戻った、戻ったぞ!」 マルス「えっ、あっ、うん…。」 ガノン「どうした?元に戻ったんだぞ。うれしくないのか?」 マルス「た、確かにうれしいけど…もう少し入れ代わって遊びたかったなあって…。」 ガノン「お前なあ…みんなに戻る方法を考えろって脅した張本人だろ…。まあいいけど。」 リンク「みんな、起きて!」 ロイ「俺達戻ったんだぞ!」 リンクとロイがスマキャラ達を起こしました。しかし、様子が変です。 ネス「う〜ん?」 リンク「ネス君、僕達戻ったよ!」 ネス「誰がネスだ。俺はフォックスだ。」 リンク「…へ?」 カービィ「ふあ〜。」 ロイ「カービィ!俺元に戻れたんだ。喜べ!」 カービィ「…あの〜、私ゼルダなんですけど…。」 ロイ「…はあ?!」 マリオ(ピカチュウ)「何これ〜。ピチュー?どこにいるのさ。」 ドンキー(ピチュー)「は〜い!ここで〜す!」 ファルコン(ナナ)「なんだか私…急に背が高くなったような…。私、どうなったの…?」 ピーチ(ポポ)「ナナ、ここにいた!よかった、どこにいったのかと思ったよ…。」 ナナ(サムス)「ねえ…ナナはあっちなんだけど…私、サムスだから。」 ミュウツー(ヨッシー)「あれ?これミュウツーさんの身体ですー。ふわふわとべて面白いですー。」 ゲームウォッチ(ルイージ)「ナンダコレ。俺ノ言葉ガ変ニナッテル。ナンテシャベリニクインダ。」 ガノン「こ、これはまさか…。」 マルス「今度はみんなが入れ代わっちゃったみたいだね…。まあ全員ぶつかり合いしちゃったからしょうがないよね。」 サムス(マリオ)「お前らー!人事みたいに言うなー!」 ガノン&マルス「いや、人事だし。」 サムス(マリオ)「こいつら…はっきり言いやがって…。」 せっかくリンク達は元に戻れましたが、この話はまだ続きそうです。 ピカチュウ(ゲームウォッチ)「なんか台詞がカタカナじゃないのって変…。リンク達も入れ代わったときこういう気持ちだったのだろうか?」 クッパ(カービィ)「わーい、わーい!」 ヨッシー(ファルコ)「カービィ、暴れるな!ただでさえ今のお前の図体はでかいのに。」 フォックス(プリン)「空を飛べないのは辛いプリ!」 ルイージ(ネス)「それにしても僕達までこんな目にあうなんて…。」 ピチュー(ファルコン)「背が低くなって視界が変わった…。まあ素早さは変わらんが。」 プリン(ピーチ)「私は同性の身体でよかった…。異性のなんてやな感じだもの…。」 ゼルダ(クッパ)「だけど我輩は…異性でよかったと思うぞ。だって一度でいいから異性の胸を触りたかったんだ…。」 ポポ(ミュウツー)「……俺はノーコメントだ…。」 ファルコ(ドンキー)「おかしいウホ。いつもよりバナナが食べられないウホ。」(←状況がよくわかっていない) リンク達が戻ったものの、今度は他のみんなが入れ代わってしまったため、今度はリンク達が戻す方法を考える番となりました。 マルス「あーあ、厄介なことになっちゃったよねー。」 ガノン「ああ。あれからみんな戻るために頭のぶつけ合い始めたが効果なし。」 ロイ「さすがにあの時のマルスみたいに木に登って落ちようとする奴はいなかったがな…。」 リンク「ねえゼルダ。ゼルダは休んでたら?入れ代わったショックもあるでしょ?」 カービィ(ゼルダ)「いいえ、私は大丈夫です。私もみなさんのために頑張りたいんです。」 ロイ「なあ、今思ったんだが…元に戻る方法考えるより俺達の精神を入れ換えた犯人を見つける方がいいんじゃないのか?」 ロイの提案にゼルダ以外ははっとしました。 リンク「そういえば僕達が入れ代わったとき…。」 マルス「変な光が出て来たような…。」 ガノン「それにあんな芸当ができそうな奴と言えば…。」 その時、リンク達の前にマスターハンドが現れました。 マスターハンド「久しいな、お前達。」 ガノン「マスターハンド!もしかしてこの事態は…。」 マスターハンド「ああ、精神交換だろ?それはこちらの責任だ。」 その言葉に4人は確信しました。 ガノン「そうか…やっぱりお前の仕業か…。」 ロイ「よくもこんなことしてくれたな…。」 マルス「じゃあ君を思う存分いたぶっても何ら問題ないよね!」(笑顔) 3人はじりじりマスターハンドに狙いを定め、攻撃を始めました。 マスターハンド「うわっ、何をする。違う、犯人は…。」 3人『お前以外考えられん!』 ドカッ バキッ ベキッ マスターハンドは3人に叩きのめされてしまいました。リンクとゼルダはそれを見つめているだけでした。 リンク「す、すごい…。」 カービィ(ゼルダ)「はい…あれ?みなさんが来ました。」 この騒ぎにスマキャラ達全員がやってきました。 サムス(マリオ)「何の騒ぎだよこれは。」 カービィ(ゼルダ)「この事件の犯人と戦っているんです…。」 サムス(マリオ)「なんだと!よし、みんな加勢だ!」 こうして大半のスマキャラ達はマスターハンドに牙をむくことになりました。 ドカッ バキッ ベキッ ドカッ バキッ ベキッ… マスターハンド「た、助けてくれー!」 リンク「こ、ここまでくるとかわいそうだから助けたいけど…。」 カービィ(ゼルダ)「助太刀しても勝てそうにありませんからね…。」 こうして全員に見放されたマスターハンドはボコボコにされてしまいました。スマキャラ達が精神交換の真犯人はクレイジーハンドだと知るのはこれよりまだ先の話です。